令和にビキニアーマー!乗っ取られた故郷を取り戻せ!の巻(7)
「おーい! こっちだニャー!」
でっけー声を響かせて地上でワタクシたちを出迎えたアヤメに、ラキスケが人差し指を口に当ててシャラップジェスチャーかましてますわ。
「この静けさ、どうやらまだワタクシたちが脱走したことは知れ渡っていないようですわね……」
ここは城の裏庭。位置としては国境寄りの城壁のすぐ傍ですわ。
「わざわざこんな街から離れた場所に集まってどうするんですか? 早く逃げ出さないと……」
リリィの疑問ももっともですわね。けど、ラキスケにも考えがあるようですわ。
「正門には多くの兵士が昼夜問わず待機していますから、我々は裏口から脱出します」
「裏口って、こんな奥まったところにあるんですか?」
「まあ、見ててください」
そう言ってラキスケは壁をまさぐりはじめましたわ。こうしてじっくり見ると、意外と指が細くてせくしーですわね。
「……あった!」
城壁の一部──そのわずかな窪みにラキスケが掌を合わせると、壁にぽっかりと人間ひとり分のトンネルが開きましたわ。
「さあ、行きましょう!」
※ ※ ※
「このトンネル……一体なんなんですか?」
暗がりの中、リリィが先頭を歩くラキスケに尋ねましたわ。
「我がウォンター王国と隣国タイプレイ王国とを繋ぐ、王族だけが開くことのできる非常事態用のトンネルです」
「国境を無視して国と国とを結ぶなんて……」
「ええ、普通に考えれば非常識です。逆に言えば、二国はそれほどの信頼関係にあるということです。ボクとヘンリー王子は幼なじみですから、彼ならきっと力になってくれるはずです!」
そんなことを話している間に出口に到着しましたわ。
「ここは……?」
「タイプレイ城の中庭です。デザインやレイアウトはウォンター城とほぼ同じ造りになっています」
「ほんとに仲良しさんなんですのね。薄い本がまたまた厚くなりましてよ」
「なんの話ですか……。それより早くヘンリーに助けを……」
その時、いくつものスポットライトが一斉に照りつけ、ワタクシたちの姿を夜の闇に浮かび上がらせましたわ。
"侵入者どもォ! そのまま動くなァ!"
ハスキーな女性の声が響きましたわ。どうやら魔法で拡声しているようですわね。気づけばまたしても兵士たちに囲まれておりましたわ。さっきと違うのは、ここの兵士が全員屈強なアマゾネスだという点ですわね。
「ちっ、違う! ボクたちはヘンリー王子に助けを……!」
"黙れ半裸の変態どもォ! 下着姿で城内をうろつく不審者を王子に会わせる理由などないィ!"
「せ、正論すぎて言い返す言葉がありませんわね~!」
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