令和にビキニアーマー!乗っ取られた故郷を取り戻せ!の巻(4)
兵士たちはいきなり一斉に手にした槍を突きつけてきましたわ。全方位を囲まれて、逃げ道ございませんわね。
「おい! ボクは王子だぞ! 何をするんだ!」
「顔が庶民だからニャ~」
「ほらぁ~、やっぱりウソじゃないですかぁ!」
「茶化してる場合じゃないですって!」
……それにしてもおかしな事態ですわね。本来、この街でこんなイベントは起きないはずですのに。
「もうすぐ王子を騙る不届き者が現れるとの報せを受けていたが、まさか本当にノコノコやってくるとはな」
奥からヌッと現れた、門番よりもさらに一回りガタイの大きな兵士長が得意げに言いましたわ。
「嘘じゃない! ボクは本物の王子だ!」
「黙れ! この国には王女はいらしても王子などおらん!」
「……王女!? おい待て、ボクには姉も妹もいないぞ!?」
「貴様の家族構成など知らんっ! とにかく、貴様らは捕え次第、王女様の元へ引っ立てるように仰せつかっているのだ! 手に縄かけておとなしくついてこい!」
素直に従うのはシャクですけど、まずはこの事態を把握するのが先決ですから、ここはその「王女様」とやらの顔を拝んでおいた方がよさそうですわね。
「よかろうですわ! さあ、さっさとワタクシたちを王女に謁見させなさい!」
「……お前、その立場でよくそんな尊大な態度とれるな」
だってワタクシ、お嬢様ですから。
※ ※ ※
兵士に槍でつつかれながらお城の大階段を昇り、謁見の間に連れてこられましたわ。
「王女が直々に審判を下されるそうだ。覚悟しておくんだな」
兵士長がニヤリと笑って扉を開くと、ドンと背中を押されて無理やり入室させられましたわ。あっぶないですわね~。後ろ手に縄をかけられてるせいで転びそうになりましたわよ!
「アハハ、来た来たっ!」
聞こえてきたのは子供の声。見ると、大きな玉座を持て余し気味にちょこんと座る赤髪ツインテの女の子がいましたわ。見た目は……たぶん、ワタクシの世界で言うところの中学生くらいかしらね? ちょっとツリ目なところがチャームポイントですわね。纏ったヒラッヒラのドレスは、まるでアニメの魔法少女のようですわ。
「お前は誰だ!? なぜそこに座っている!」
当然、真っ先に反応したのはラキスケでしたわ。
「誰って、私はリト。この国の王女だけど? フフッ!」
完全におちょくってますわね。
「父上と母上をどこへやった! 国民たちに何をしたんだ!」
「もう、いっぺんに質問しないでよ~。あんまりうるさくすると、キミもアタシの眼力で操っちゃうよ?」
リトの瞳が妖しく紫に光り、額にぼんやりと"印"を浮かびあがらせましたわ。
「……眼力? それでみんなを!?」
街の人々の様子を見る限り、正確には「操る」というより「認識を変える」能力のようですわね。今回なら、ラキスケの代わりに自分を王族だと認識させるような。
「実はここへ来るまでにバレたらどうしよ~ってヒヤヒヤしてたんだけど、わざわざ変なお面着けて自分から正体隠してくれてるんだもん。助かっちゃった!」
「くっ……! ひょっとこが仇になったか! 次はおかめにしよう!」
「……あの、アン様。勝手に人のフリして会話進めるのやめてください」
「あら。なんか面白くって、つい」
「フフッ、そうやってふざけていられるのもいつまでかな? 兵士さんたち! こいつら身ぐるみ剥いで地下牢へ入れちゃって!」
※ ※ ※
「……というわけで、みんな仲良く下着姿で閉じ込められましたわね」
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