ショートカット登山!天然混浴温泉バトル!の巻(10)
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○年○月○日
リリィ。最愛の娘。なぜお前が死ななければならなかったのか。お前は母の命と引き換えに授かったのではなかったのか。苦しみと病は私が引き受ける──神はその祈りすら聞き入れなかった。ならば、私は神ではなく自分を信じよう。
○年○月○日
各地で集めた資料を読み込み、ようやく呪術のなんたるかが見えてきた気がする。村の者には不気味がられているが、誰にどう思われようが関係ない。やることはひとつだ。
○年○月○日
なぜ上手くいかない。一体、何が間違っているというのだ。本に記されていない何かがあるのか? これが独学の限界だというのか? いや、限界なんて関係がない。たとえモンスターだっていい。ゴーレムの器にリリィの魂を宿し、この世界に引き戻す。私は必ずやり遂げるのだ。
○年○月○日
村を追い出されてもう幾年が経っただろう。新たな住処としたこのダール火山で生み出したゴーレムたちには、既に何体もの火の精霊が宿っている。理論上はうまく行っているはずだ。なぜだ?
○年○月○日
なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ? なぜだ?
○年○月○日
わからない。
わからないが、このゴーレムは他とは違う。まだ動き出す気配は無いが、どこか懐かしい……私が求め続けていた安息を感じる。呪術に必要なものは純粋な執念の結晶だったのか? それは今でもわからない。
○年○月○日。
どうやら、彼女の覚醒を待たずして私の命は尽きるようだ。娘と再び笑い合うことは叶わなかったが、リリィがこの先の世界を生きられるのならそれで十分だ。私は人生の多くを暗く辛い世界で生きてしまったが、どうか彼女の目に映る世界は美しくありますように。これは神への祈りではなく、私自身の願いだ。
さようなら、リリィ。生きなさい。
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