ショートカット登山!天然混浴温泉バトル!の巻(7)
「…………ふぅ。あの……この度は助かりました」
コップいっぱいの氷水を飲み干し、ワタクシの予備のドレスに身を包んだリリィがやっと落ち着きを取り戻したようですわ。
「とりあえず意識が戻ってよかったですわ。……で、アナタこれからどうしますの? ワタクシを盗みのには失敗したようですけど」
「そうですね。結婚してほしいです」
「あはは、やべー女だ~」
アヤメこいつ……完全に他人事だと思って楽しんでらっしゃいますわね。
「……私、生まれてからずっと流浪の生活でしたから、行くあてもなければ行きたいところもなくて……。いえ、本当のところは、ただ生き方を知らないだけなのかもしれません」
「なら、とりあえずワタクシたちと一緒に火口まで行きましょう。そこで今後の身の振り方を考えるといいですわ」
「火口……ですか?」
「ええ。そこへ行けばきっと何かが変わりますわ」
※ ※ ※
ログハウスを出て最後の山道を登っていきますわ。火口までの距離は短いですけれど、近づけば近づくほど気温が急上昇して汗ダクが止まりませんわ~!
「もうひとがんばりですわ~……」
えっちらおっちら登っていると、ふとラキスケが周囲に転がる岩に目をやって言いましたわ。
「なんかこのあたりの岩、赤い印みたいなのが付いてますね」
ええ、たしかに大きめの岩に文字とも記号ともつかない不思議な紋様が描かれていますわね。
「これはゴーレムのなりそこないですわ。赤い印は呪術師のサインみたいなものですわね。指紋が一人ひとり違うように、このサインを見ればどの呪術師が魔力を注いだのかもわかるらしいですわ」
「へえ~」
「そんなことより……ほら、頂上が見えましてよ……!」
「やっと……着いたぁ~!」
長かった登山もようやくゴールですわ。山頂には直径200メートルほどの火口が広がり、おそるおそる見下せば灼熱のマグマが煮えたぎっていますわ……。こんなとこから落ちたら人生ロストですわ~! 怖いですわね~!
「アン様、いまさらの質問なんですけど。どうして黄金の指輪を捨てるのにわざわざこんなところまで来たんですか? 普通に壊せばよかったのでは……」
あら、そういえば説明していませんでしたわね。
「ラキスケ、以前この指輪がA級バグを秘めていることは説明しましたわよね?」
「はい。たしか、モンスターが装備するとステータスに異常をきたすとかなんとか」
「その通りですわ。このバグ、実はかなり根が深くて、アイテムを捨てただけでは完全に取り除くことができませんの」
「どういうことですか?」
いかがでしたか~~~~!
お気に召しましたら「ブックマーク」と「ポイント」で応援いただけたら、ワタクシとっても嬉しいですわ~~~~!
それから、よろしければ一言コメントで読者様がこれまでに体験した「おもしろバグ」をご報告くださいな!
もしランク上位に入って次回作を書く機会ができましたら参考にさせていただきますわ~~~~~!!




