ショートカット登山!天然混浴温泉バトル!の巻(2)
「ボクが交渉してきます。アン様たちは何しでかすかわからないので」
ラキスケの奴、言うようになりましたわね。しばらく門番と話し込んだあと、こちらに戻ってきましたわ。
「……どうも、火山に登れるのは長老が認めた戦士だけだそうです」
「認めるって?」
アヤメが買ったばかりの木刀を素振りしながら尋ねましたわ。
「村から少し歩いたところに試練の洞窟という場所があり、その最奥にある”戦士の証”を取ってくれば認めてもらえるそうです。さっそく準備を整えて向かいま……」
「せんわ」
「へ?」
「どーして、そんなしちクソめんどくさいだけのお使いフラグを立てに行かにゃなりませんのよ。そんなもの無駄・無意味・無味無臭の三拍子揃った非生産的行為ですわ~!」
「えぇ~……? だってそうしないと話が進まないじゃないですか……」
「ラキスケ、アナタこの世界の攻略法をまだわかってらっしゃらないのね。ついてきなさい」
※ ※ ※
一度村の外へ出たワタクシたちは、ぐるりとダール火山の外周に沿って移動し、岩石だらけの裏道へとやってきましたわ。とは言っても、むき出しの脆い岩でできた道はとても人の足で登れるものではありませんし、その上、山頂からは溶岩に熱せられた爆発寸前の火薬岩が絶えず転がり落ちてくる有様ですわ。
「あの……アン様。さすがにここ登るつもりじゃないですよね? こんな危険なとこ行くくらいだったら、素直に戦士の証とかいうのを取りに行ったほうが……」
そんなラキスケの泣き言をシカトいたしまして、ワタクシは足元に転がっていた火薬岩に目をつけましたわ。
「この岩、ちょうどいいサイズですわね」
ワタクシは買ったばかりのプラスチックソードを鞘から抜き、同時にスカートを膝までまくりあげ、照準を火薬岩に合わせて右足を振り上げましたわ。
「えっ!? ちょっとアン様! その岩に衝撃与えたら爆は……」
「えいっ!」
ラキスケの言葉が終わる前にワタクシの足は火薬岩を全力でシューッ! ほとばしる閃光! そして爆発! 次の瞬間、ワタクシの体はその衝撃と爆風で高く宙に舞っていましたわ。
「………………今ですわっ! オリャア!!」
吹っ飛び高度が最大に達した瞬間──構えていたソードをエイヤと振り下ろしましたわ!
すると。
ピタリ、とワタクシの体が空中で静止しましたわ。
「……よし、成功ですわね」
その場で足踏みをして何もない宙を踏みしめると、そこには見えないけれど確かな感触がありましたわ。
いかがでしたか~~~~!
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