脱げよオアシス!増えよ金!咲いて見せろよ百合の花!の巻(13)
唐突ですわね。けれど、名乗られればこちらも名乗るのが礼儀ですわ。
「ごきげんよう。ワタクシは白鳥アントワネットと申しますわ」
「私、美しいものが好きなんです。今日は綺麗な指輪が見られると聞いてここに来ました」
「それで、お目当てのものが見られて満足ですの?」
「ええ。でも、もっと美しいものを見つけましたから。それでは、また……」
それだけ言い残してリリィは去っていきましたわ。なんかよくわかりませんけれど、とにかく男どもの目線があっちに誘導されるおかげで、いいカモフラージュになってくれますわね。
「………………!」
「ええ、アヤメ。もう少し人が散ったら作戦決行ですわよ。……ラキスケ、そっちの状況を教えてくださいな」
"ザザ…………ン様! こっちは……ザザ……ブレーカーの場所……ザザ……"
ちょっと電波が悪いですわね。
「ラキスケ? 聞こえてますの?」
"ザザ…………ありました! これでいつでも電気を落とせ……ザザ……んだこれは!? アン様! ブレーカーに爆……ザザ……うわっ!"
「ラキスケ? ラキスケどうしたんですの? ……切れましたわ」
「………………?」
アヤメも首を傾げてますわ。あともう少ししたら灯りを落としてもらわないといけませんのに大丈……。
「!?」
突然の爆音。衝撃で床が波打ち、ワタクシたちが地面に倒れると同時に屋敷の灯りがすべて落ちましたわ!
「ちょっ……!」
"ザザ……ゲホッ! アン様! 誰かがブレーカーに時限爆弾を……ザザ……にも指輪を狙ってるやつが……ザザ……"
直後、ガラスの割れる音!
「先客ですの!?」
まばたき三回、暗視機能オン! 指輪の入ったガラスケース――割られてる! やられましたわ! 視線を動かすと、人混みの中を駆け抜ける影がひとつ!
「アヤメ、追いかけますわよ!」
「…………!」
とはいえ、暗闇の中で混乱するお客人たちの間をすり抜けていくのは至難の業ですわね……! なのに相手の動きのスムーズさときたら! 随分とこの手の犯行に慣れていらっしゃいますこと! あっ、窓から外へ逃げましたわね! まったく、お金持ちの家はどうして窓をでかくしがちなのかしら!
「……!」
「わかってますわ! ワタクシたちも外へ出ますわよ!」
追って窓から飛び出しましたわ! これならムーンウォーク快走バグで一気に追いつけ……!
「……なっ!」
犯人の影が突如方向転換し、屋敷裏手にある林へと駆けてゆきましたわ! そりゃあ視界が開けていない方が安全だからそうしたのでしょうけど!
「あんな木々だらけの場所でムーンウォーク快走バグなんか使えませんわ!」
いかがでしたか~~~~!
お気に召しましたら「ブックマーク」と「ポイント」で応援いただけたら、ワタクシとっても嬉しいですわ~~~~! たくさんの皆さまに読んでいただきたいので、連載中に応援いただけましたら、もっともっと嬉しいですわ~~~~!
それから、よろしければ一言コメントで読者様がこれまでに体験した「おもしろバグ」をご報告くださいな!
もしランク上位に入って次回作を書く機会ができましたら参考にさせていただきますわ~~~~~!!




