脱げよオアシス!増えよ金!咲いて見せろよ百合の花!の巻(2)
ラキスケが喜び勇んで指さした先に目をやると、ぼんやりと緑の一帯が遠景に見えましたわ。
「あれ! きっとオアシスですよ! あそこに行けばきっと水が……!」
「ハァ……」
「なんですかアン様、そのため息」
「確かにこの砂漠にはランダムでいくつもオアシスが配置される仕様ですわよ。けど、そのほとんどはただの蜃気楼。本物のオアシスに当たる可能性はたった20分の1。しかも一度外せば本物を含めた全てのオアシスが消滅するなんて最悪バグも搭載されてますわ……。そんな無駄足を踏んで心を折るくらいなら、ワタクシここでこのまま干物になりますわ……」
「何もう折れてるんですか! まだニセモノって決まったわけじゃないですよ!」
うう、ラキスケの励ましなんて気休めにもなりませんわ……。
「えー? でもあれニセモノだよ」
「……は?」
アヤメ、この子なに言ってるのかしら?
「だって、あそこからは水の匂いがしないもん」
「匂い……?」
「うん。あたし鉱山育ちだから鼻が利くんだ。水、ガス、硫黄……どの匂いも山の中では命に関わるからね」
「ということは、もしかしてアナタ……?」
「うん。本物のオアシスならあっちにあるよ」
「でかしましてよ!!!」
方角さえわかればムーンウォークでオアシスまで一瞬ですわ~~~!!
※ ※ ※
「ぷはぁ~~~~生き返りますわ~~~!!!」
こんこんと湧き出る泉。その恩恵を受け、周囲に生い茂った緑の木々。アヤメのおかげで辿り着いたオアシスにて、文字通り命の水をたっぷりと補給したワタクシ……ようやくいつもの元気が戻ってまいりましたわ~!!
「ワタクシお嬢様ですからいつも六甲のおいしい水ばかり飲んでおりましたけれど、まさかこんなへんぴな砂場に湧くよくわかんねー成分の水がバチクソボーノだなんて思いもしませんでしたわ~!」
「あはは、喉が乾いてればどんな水でもおいしいよね。……そういえば、お腹も空かない?」
「もろちん空きましたわ!!」
が、例によってZOZOTOWNでは商店街まるごと出禁でしたし、本来は午前中にモアフゴーに到着する予定でしたから食料は持参しておりませんのよね……。
「お昼ごはん、あたしが取ってくるからちょっと待っててよ」
それはありがたい~……いや、ありがたいんですけども。
「『取ってくる』っつー時点で嫌な予感しかしませんわ~」
※ ※ ※
「はいサソリの丸焼き。尻尾は毒が詰まってるから千切って食べてね」
「ほらほら来ましたわゲテモノ食レポタイムですわ~! わかってましたわこの展開~! だいたいこういう体張って笑いを取りに行くのはラキスケの役回りなんですわよ! わかってますのラキスケ! ……あら、そういえばさっきから静かですけどラキスケ? ラキスケ、なんでそんなところで黙って寝っ転がってますの?」
「…………………………」
草の上にぶっ倒れたまま動きませんわね。
いかがでしたか~~~~!
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ところでワタクシ、映画が好きでよく映画館に通っているのですけれど、最近は昔からある劇場の閉館が多くて悲しいですわ~~~~~! シネコンは見やすくて好きなのですけれど、個性のある老舗の映画館が無くなるのは悲しいですわね~~~~~~!!
皆様も行きつけのお店などございましたら、いつまでもあると思わずに足しげく通って応援してあげてくださいませ~~~~!
それでは皆様、また明日お会いいたしましょ~~~~~!!!




