脱げよオアシス!増えよ金!咲いて見せろよ百合の花!の巻(1)
「この砂漠を超えた先に、次の目的地・モアフゴーの街がありますわ」
「うわ~……地平線の先までずっと砂しか見えませんけど、これホントに徒歩で行くんですか?」
眼前にどこまでも広がる砂の海。ラキスケが怖気づくのも無理はありませんわね。
「本来ならゾゾ老人の街、いわゆるZOZOTOWNでラクダを借りて砂漠を渡る筋書きなのですけれど、諸事情でそれができなくなってしまいましたからしょうがありませんわね」
「あはは、アンってば街の人には『高速で街の周囲を走り回る不審者』に加えて、『塔を破壊した半裸の変態女』としてもすっかり評判だもんね」
「うっせえですわよアヤメ! ……とにかく、そういうわけですからコブ付きの畜生なんぞには頼らずムーンウォーク快走バグで一気に砂漠を走り抜けますわよ」
「その作戦、ホントに大丈夫なんですか……?」
あいかわらずラキスケは人の作戦を信用しませんことね。
「心配御無用ですわ! なにしろワタクシの頭の中にはこの世界のすべての知識が詰まっているのですから! 方向さえ正しく合わせれば、砂漠の向こうのモアフゴーまで一直線ですわ!」
そんなわけで、三人で砂漠に背を向けマイケルポーズをとりますわ!
「迷わず行けよ! 行けばわかるさポーゥ!」
「ポーゥ!」
「ポーゥ!」
※ ※ ※
「……迷いましたわね」
今、ワタクシは砂漠のど真ん中で灼熱の太陽に照りつけられて乾物になろうとしていますわ……。
「ワタクシ、もうすぐ体中の水分が抜けて酒の肴になりますわ……どうか美味しくいただいてくださいませ……」
「アン様! バカなこと言ってないで起き上がってくださいよ! ほら!」
うう……ラキスケが腕を引っ張って無理やり立ち上がらせてきますわ……。
「まったく、アンは情けないな~。砂漠を甘く見るからこういうことになるんだよ~?」
アヤメ、言うに事欠いてこの女~!
「はー!? 元はと言えばアナタが原因でしょうが!」
「え? あたし?」
「回想シーン見て思い出しなさいよ!!」
※ ※ ※
遡ること三十分。
「ポーゥ! あはは、これどういう仕組みかわかんないけど楽しいねポーゥポーゥ!」
「ちょっとアヤメ、あなたスピード出しすぎですわよポーゥ!」
「えぇ~? そっちが遅いんじゃないのポーゥポーゥポーゥ!」
「だーかーらー! アナタだけポーゥ!言い過ぎですのよ!」
「待ってくださいよ二人ともポーゥ!」
「なに? 鬼ごっこ? じゃーアンが鬼ね! ポーゥポーゥポーゥ!」
「なっ! お待ちなさいアヤメ! ポーゥポーゥポーゥ!」
「あっ! 後ろ向きでそんなにスピード出したら危ないですよ! っていうか待ってくださ~いポーゥポーゥポーゥ!」
「ほらほら捕まえてみな~ポーゥポーゥ!」
「なんか普通にムカついてきましたわねポーゥポーゥポーゥポーゥもひとつおまけにポーゥポーゥポーゥ!」
「ゲッ、はやっ! ポーゥポーゥポーゥポーゥ!」
「だから危ないですってポーゥポーゥポーゥポーゥ!」
運動神経ではアヤメに勝てませんけれど、ことムーンウォークに関してはワタクシに一日の長がありますわ!
「ぬおおおポーゥポーゥプォォォォーゥウ……!」
「わっ、わっ、追いつかれ……!」
「ポウポウポウポウはいタッチですわザマァー!!」
「わーっ!」
さて。猛スピードで走っているもの同士が接触したら何が起きるでしょうか? 小学生だって知ってますわねそんなこと!
「ウギャーですわ~!!」
「うわわわ~!」
バランスを崩したワタクシたちは勢いのままにすっ転び、くんずほぐれつしながらゴロンゴロンと砂の上を転がりましたわ。そこへさらに。
「わわっ! 二人ともどいてくださ~い!!」
後続のラキスケまで突っ込んできましたわ!
「うわ悪質タックルやめてくださいまし!!」
「無理ですー!!」
もうぐっちゃぐちゃの玉突き事故で高速道路半日通行止めコースですわ!!
※ ※ ※
「はい回想シーン終わり! 反省いたしまして!?」
「なるほどな~。それで進む方向分かんなくなっちゃったんだ。勉強になる~」
こっ、この期に及んでまるで他人事ですわねこの女!
「まあまあ、口論してても始まりませんよ。とにかくどっちかへでも歩かないと……って、あれ見てくださいあれ!」
いかがでしたか~~~~!
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それから、よろしければ一言コメントで読者様がこれまでに体験した「おもしろバグ」をご報告くださいな!
もしランク上位に入って次回作を書く機会ができましたら参考にさせていただきますわ~~~~~!!
ところでワタクシ、なぜか右半身だけが筋肉痛になってしまいましたわ! 特に右だけで運動した記憶はございませんのにどうしてかしらね~~~~! このままでは右だけマッチョになってしまいますわ~~~~~~!!!
それでは皆様、また明日お会いいたしましょ~~~~~!!!




