バグにはバグぶつけんだよ!の巻 (1)
登場人物紹介ですわ~~~~~~~~!!!
● 白鳥アントワネット(20)
ワタクシですわ! 堂々としているので羞恥心はゼロですわ!
● ゾゾ・フルパワー・アヤメ(18)
キラキラネームですわ! 黒髪ロングのスレンダーで一見 清楚に見えますけれど羞恥心はゼロですわ!
● リリィ(19)
名前の通りの百合女ですわ! どうもワタクシの貞操が狙われているらしいですわ!
● ラキスケ(22)
ラッキースケベの略ですわ! 本名は何ていうのかしらね!
それでは本編をお楽しみくださいませ~~~!!!
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「くっ……どうしてこんな辺境の地にいるゴブリンがここまで強いんだ……!」
そうですわよね~! 誰だってそう思いますわよね~! 特にあなたのように庶民的な……鉄の鎧? いえ銅かしら? それともアルミ? まぁなんかそういうお安価な装備をお召しになっていらっしゃる一般兵男子の方ではとても勝てないレベルのゴブリンが出現するなんて寝耳にウォーターですわよね~気持ちお察しいたしますわ~!
「というわけで、このワタクシが助けて差し上げますわ!」
「……は?」
「いいえ、ご遠慮なさらずに~! 持つ者が持たざる者を助けるノブレス・オブリージュは貴族の嗜みででございますから~!」
「い、いや……。そんなフリフリのドレスを着た金髪お嬢様がこんなところにいたら危ないですよ……」
「全然まったく微塵も危なくございませんわ~! なぜならワタクシは『この世界のすべて』を存じ上げておりますゆえ~! 豪華客船に乗ったつもりでいるとよかろうもんですわ~!」
と言ってる間にゴブリンが手にした斧を振り上げましたが問題ございませんことよ!
「あぶないっ!」
「あぶなくないですわ~! ほらこの通り! しゃがめば頭の上を斧が素通りいたしましてよ!」
「えっ? 一体どうなって……」
ワタクシの頭上でブルン、あ、ブルンと虚しく空を切る斧を見て一般兵くんが呆気にとられていらっしゃいますのも詮無きこと。
「なぜならこのゴブリンのAIは史上稀に見るアホゆえ、腰より下にいる敵を認識できないのですわ~! あとはホレこのカナヅチで脛を叩けば大抵の生き物は死に至りますわ~! あ、それゴツンと」
「アギャアアア……!」
きったねえゴブリンの断末魔ASMR再生数4回スパチャ10円ですわ~!
「な……なんだかよくわからないけど助かりました。ありがとうございます」
「お礼なんてよろしくてよ。庶民を助けるのは貴族の義務ですから」
「それにしても、どうしてこんなところにレベルの高いゴブリンが……」
「それはエネミー配置をミスってるからですわ~!」
「エネ……なんですって?」
「本来このゴブリンは海の向こうの大陸に出現するはずですのに、プログラマーが設定範囲を間違えてしまったのですわ~何言ってるかサッパリわからんて顔していらっしゃいますわね~!」
「サッパリわからん」
それはワタクシの前世での出来事……。
「なんか始まった」
いかがでしたか~~~~!
お気に召しましたら「ブックマーク」と「ポイント」で応援いただけたら、ワタクシとっても嬉しいですわ~~~~! たくさんの皆さまに読んでいただきたいので、連載中に応援いただけましたら、もっともっと嬉しいですわ~~~~!
それから、よろしければ一言コメントで読者様がこれまでに体験した「おもしろバグ」をご報告くださいな!
もしランク上位に入って次回作を書く機会ができましたら参考にさせていただきますわ~~~~~!!