表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

405/415

405 一件落着。お祭り再開か!?

 

「それは難しいと思うよ?」


 と、ステファニーさんが割り込んできた。



「一人くらいは来ているでしょ?」


「基本滅多に来ないね。この街で稼ぐには漁が主体になるんだよ。だから、他所で培ってきた技術があまり使えないからね〜……」


「そういえばそうでしたよね」


 その話はギルドマスターからも聞いた覚えがある。


「だから、ランクの高い人からは敬遠される街なんだよね、ここって」


「でも祭りの時は依頼抜きで、観光に来たりするんじゃないですか?」


「そうかもしれないけど、その場合は街で依頼をしないから、更新手続きをしないんだよ。そうなると、街に来ているかどうかも分からないってわけ」


「ああ〜……」


 依頼目的で高ランクの冒険者は来ない。


 観光目的の高ランク冒険者が来ていたとしても、ギルドには顔を出さない。


 つまり、無理ってことか……。


「この街の冒険者も、別の街で昇級試験を受けたりするからね」


「そういえばテリーさんもそうだったな」


 わざわざミルティユの街まで来て試験を受けていたっけ。


「まるもっちーさん、お願いします!」


 フローラさんは深く頭を下げたまま微動だにしない。


 その姿からは、俺が首を縦に振らない限り、一歩も動かないという決意が伝わって来る。


 うーん、これは断れないか……。


「それじゃあ、ギルドマスターに聞いて大丈夫だったら、祭りが終わった後にやりますか」


 基本やるなと言われているし、ギルドで確認を取る必要がある。


 許可が下りれば、俺がフローラさんの相手をしよう。


「はい! ありがとうございます!」


 と、俺たちが話しこんでいると、後方から大きな声が聞こえてきた。


「おい! 何やってるんだ! リハーサルを始めるぞ!」


「ステファニー! 来て! 準備するわよ!」


 何事かと振り向けば、スタッフとリンダさんがステファニーさんを呼んでいた。


 そうか、ステージの準備があるのか……。


 これだけ大変なことがあったのに、中止にならないんだな。


 二人の呼ぶ声を聞き、ステファニーさんが慌て出す。


「はーい! 私、もう行かないと」


「分かりました。ステージ、頑張ってくださいね」


 この街へ来たのは、今日のメインイベントが目的の一つだった。


 今から楽しみである。


「ありがとう! モンスターもなんとかなったし、目一杯歌うね!」


「私も、楽しみにしてる」


 意気込みを語るステファニーさんに、フローラさんが笑顔を向ける。


「何言ってるんですか、先輩も来て下さい!」


 ステファニーさんはいたずらっぽい笑みを浮かべると、フローラさんの手を引いて走り出した。


「え、ちょっと……」


 フローラさんは状況が受け入れられないままに、ステファニーさんの後に続く。


 二人は舞台の方へ駆けて行った。


『行っちゃったね』


 ミミはバイバイと手を振りながら言った。


「うん。それじゃあ、俺たちは祭りを楽しもうか」


 モンスターも倒したし、これでトラブルは全て解決した。


 祭りも続行されるようだし、思う存分楽しむとしよう。


『ご飯だね!』


 俺の言葉に、ミミがルンルンと鼻歌を交えて楽しそうに言う。


「舞台まで時間があるし、色々見て回ろうか。お店が開いてるといいんだけどな」


 今起きた騒動で閉まっているかもしれない。


 祭りはどうなっているんだろう。


『いい匂いのするところから行くの!』


 ミミは俺の手を強く引き、少しでも早く出店があるエリアへ向かおうとする。


「はいはい。そんなに引っ張らなくても、ちゃんと順番に回るからね」


 俺はミミに手を引かれながら、その場を後にした。





 本作品を読んでいただき、ありがとうございます!


 面白い、続きが読みたいと思っていただけたなら、

 広告の下のブックマークの登録、

 ポイント投入欄を☆☆☆☆から★★★★★にしていただけると、作者の励みになります!


 よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

   

新連載は、こちらから読めます!

   

   

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ