394 とんでもない猛攻を受け、まさかの事態に!?
そんな俺を嘲笑うかのように、背後から大量の足が現れた。
俺はアイテムボックスから自分用に買った剣を取り出し、応戦。
迫る足を弾き返し続けた。
剣で応戦したのは、あわよくば足を切ってやるつもりだったのだが、うまくいかない。
思った以上に硬いのだ。弾き返すのが精一杯だった。
全ての足を弾き返すと、墨の中に引っ込んでしまう。
次の瞬間、今度は全方位から足が接近してきた。
上下左右に加えて、背後からも足が迫る。
近づく足を剣で弾き続けるも、すぐに限界が訪れた。
海中で動きが制限される中、頑張った方だと思うが最終的に対応できなくなってしまったのだ。
隙を突かれ、足の一本が体に巻きつく。
俺は刃を突き立てて、足を切ろうとする。が、失敗。
足は硬さと弾力を兼ね備え、突き立てた剣の刃の方が粉々に砕けてしまった。
「はなれろぉっ!」
やけくそになった俺は、足を掴んで力任せに開こうとする。
「あれ?」
そしたら案外簡単に拘束を解くことが出来た。
俺ってこんなに力が強いのか……。
ドミニクさんに武器を使う意味がないと説かれたことが頭を過る。
これなら初めから剣なんて使わなければよかった……。
なんとか拘束からは逃れられたが、これで形勢が逆転したわけではない。
ただ振り出しに戻っただけだ。
「とにかく、墨の中から出ないと」
足に拘束されてしまったのは、視界をさえぎられてどこから攻撃が来るか分からなかったからだ。
今はこちらから攻撃を加えることを一旦諦め、この暗闇から抜け出さないと。
俺は全力でバタ足を行い、墨の中から脱出を図る。
まるで暗雲の中を進んでいるかのようだが、真っ直ぐ進めばいつか出られるはず。
高速で前進していると、視界を覆う闇が薄くなり、光が差し込んできた。
俺は一気に加速し、墨の煙幕から脱出する。
「よし、これで奴がどこにいるか分かる」
方向転換し、今度はこちらが攻撃する番だと構えをとる。
だが、カオスオクトパスは俺が墨から抜け出した瞬間を狙い、体当たりを仕掛けてきた。
もしかすると、そうなるように仕向けられていたのか?
「間に合わない!?」
カオスオクトパスは途轍もなく巨大で早い。
残念だが、今から動いても回避が間に合いそうにない。
俺は腕をクロスし、防御姿勢をとる。
そこへカオスオクトパスが強烈な勢いで接触してきた。
「わあ!?」
体当たりをモロに受けてしまう。
ダメージこそなかったが、強烈な衝撃が体を襲った。
俺は凄まじい勢いで海上へ吹き飛ばされ、はね石のように海面を滑る。
相当な距離を吹き飛ばされた後、叩きつけられるように着水し海中へ沈む。
慌てて手足をバタつかせて、なんとか姿勢を立て直す。
顔を上げた瞬間、正面が黒一色になっていた。
カオスオクトパスが再度体当たりを仕掛けてきたのだ。
俺は止む無く防御姿勢をとる。
「く、踏ん張れない!」
二度目の体当たりも直撃し、大空高く舞い上げられてしまった。
海では足場がなく、大質量の体当たりを受けると、どうしても吹っ飛ばされる。
海中では思うように動けないせいで、いいようにやられてしまう。
これは参った……。
空中から落下し、海面に叩きつけられ、海中に沈む。
もがくようにして手足を動かして海面から顔を出すと、周囲の異変に気づく。
「なんだ!?」
俺の周囲で大量の水飛沫が発生し、それらが街の方へ移動していくのだ。
どうやら、小さいモンスターの群れが勢いよく泳いだせいで、水飛沫が出ているようだ。
きっと、カオスオクトパスの接近に怯えて逃げているのだろう。
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