393 元凶発見! とんでもない大きさだった!?
何かありそうだなと感じ、もう一度魔殿濁探知機を起動してみる。
「反応が出た。やっぱり……」
探知機にしっかりと魔殿濁の印がでた。
といっても探知機が表示できるギリギリの端だ。
かなり離れているな……。
強いモンスターが街から遠いところにいる、というのは喜ばしいことではある。
今の内に対処できれば、街に被害が出ることは無い。
ミミがいない状態での戦闘は危険かもしれないが、様子だけは見ておこう。
そう考え、反応が出た方向へボートを進めた。
探知機を頼りに目的地に近づくと、妙なものが視界に映った。
「渦潮と、……島?」
木一本生えていない島が見えたのだ。
島は陸地部分が真っ黒に染まっている以外は特徴らしい特徴がない。
その島の周囲は波の流れがおかしく、まるで島が渦潮に飲み込まれているかのように見えた。
というかあれって、もしかして――。
今まで戦ってきた魔殿濁はどれも巨大だった。
つまりはそういうことなんじゃないか。
俺は、すぐさま探知機を起動させた。
「やっぱりか……」
巨大な島がある場所と、探知機が示す魔殿濁の位置が一致する。
つまりはあの巨大な島がモンスターというわけだ。
島の方をじっと見ていると、少しずつ動いているのが分かった。
その進む先にはイリスの街がある。
こんな巨大なモンスターが街に着けば大惨事になる。
やはり、この場で片をつけるしかないか。
そう考えた俺は魔力を練り、無属性魔法を撃つ態勢に入る。
が、次の瞬間、島が急に膨らみ始めた。
「浮上してるのか!?」
膨らんだわけではなく、上にせり上がっている。
そう気づいた時には遅かった。
何かが浮かび上がってくるのに巻き込まれてしまい、俺が乗るボートが大破。
空中へ放り出される結果となってしまう。
魔殿濁の浮上する勢いはかなり強烈だった。
大きく打ち上げられた後、海面に叩きつけられ、海中でもがく。
なんとか姿勢を整えながら、ヘルメットを着用して排水。
正面を見据えれば、巨大なタコと目があった。
そう、黒い大きな島に見えたそれは、巨大なタコだったのだ。
巨大で真っ黒なタコは何本もある大きな足をうねらせ、俺を威嚇してきた。
鑑定してみれば、カオスオクトパスと出た。
カオスオクトパスはこちらを警戒したのか、じっとその場に留まり、こちらを注視してくる。
「よっと」
海中を泳ぐ俺は慌てず投石。
投げた石はカオスオクトパスに命中。
しかし、効果は今一つといった感じだ。
攻撃として通用はしているが、致命傷まで発展していない。
以前も検証したが、海中での投石は威力が落ちるためだろう。
無属性魔法で吹き飛ばしたいところだが、魔力を溜めている間じっとしていてくれるとも思えない。
俺が泳ぎながら身構えていると、カオスオクトパスが墨を吐いた。
海中に漆黒の煙が充満し、視界が真っ黒に染まる。
「どこだ!?」
完全にカオスオクトパスを見失い、焦る俺。
そんな俺を嘲笑うかのように、背後から大量の足が現れた。
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