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392 とんでもない方法で怪我人を治療!?

 

 この調子なら残りの討伐は冒険者に任せておけば沈静化しそうだ。



 後は、船の故障や怪我人がいるかどうか、だな。


 ざっと見渡すも、大きく破損した船は見当たらない。


 怪我人は――いるな。


 俺は船上でうずくまる冒険者を見つけ、その船へ向かった。


 ボートを近くに寄せると、跳躍して船に乗り込む。


「大丈夫ですか?」


「くそ……、油断して貰っちまった」


 そう言う冒険者は腕を押さえていた。


 腕には細長い針のようなものが何本も刺さっている。


「失礼しますね」


 俺一言言うと、手早く針を引き抜いた。


 次に傷口に魔力消毒をかける。


 冒険者は痛みに顔をゆがめていたが、有無を言わさず癒やし効果を注いだ団子を口に放り込んだ。


「んぐっ……、てめえ、何しやが……。傷が!?」


「大丈夫みたいですね。それじゃあ」


 俺は船から飛び降り、自分のボートに乗り込む。


 そして、新たな怪我人の元に向かった。


 同じ事を繰り返して全ての船を巡り、なんとか怪我人の治療を終える。


 そんなことをやっている間に、他の冒険者たちがモンスターの残党を狩り終えていた。


 周囲からモンスターの気配が消え、冒険者たちの歓声が聞こえてくる。


「モンスターは全滅だ! 一旦帰還するぞ!」


「「「おお!」」」


 誰かの雄叫びに呼応し、皆が港へ帰還して行く。


 どうやら、うまくいったみたいだ。


 …………


 詳しい情報が知りたかった俺も、皆と一緒に一旦街へ戻る。


 船着場へ着くと、傷を治療した冒険者達が駆け寄ってきた。


「あんたのおかげで助かったぜ」


「治してくれて、ありがとうよ」


「あのままじゃ、明日からの仕事に影響したからな。感謝する」


「無事で何よりです。ところで、モンスターがどの辺りから来たか分かりませんか?」


 と、集まった冒険者たちにモンスターのことについて尋ねた。


 モンスターが押し寄せてきたのを近くで見た人はいなかっただろうか。


「いや、数が多かったから、全然分からなかった」


「全方位から来ているような感じだったからな……」


 皆、難しそうな顔で表情を曇らせる。


 突然のことだったし、皆混乱状態だったのだろう。


 残念だが、めぼしい情報は得られそうにない。


 諦めた俺はボートに乗り込んだ。


「おい、どこに行くんだ?」


「少し海の様子を見てきます。逃げ遅れた人がいるかもしれないので」


 そう言い訳をしておく。


 モンスターが大量に来た原因を調べるなんて言えば、止められるかもしれないしね。


「あまり無理はするなよ」


「はい」


 俺は頷くと、オールを漕ぎ、再び海に繰り出した。


 …………


 ボートを進め、オーロラが出ている地点に到着する。


 辺りを見回すも、モンスターの影はなし。


 今のところ、新たな加勢が来る気配もない。


「とりあえず、この辺で探知機を使ってみるか」


 と、探知機を起動してみるも反応はなし。


 魔殿濁とは無関係なのだろうか。


 てっきり強大なモンスターに追われて、弱いモンスターが大移動したと思ったんだけど……。


「もう少し進んでみよう」


 オーロラを越えてドンドン前進していくと、またモンスターの群れが現れた。


 といっても小規模だ。


 これなら俺一人で対処できる。


「もちもち波ッ!」


 俺は無属性魔法を放ち、モンスターの群れを処理する。


「あっちか……?」


 今回の群れは移動しているところを目撃できたので、進行方向が分かった。


 群れが来た方向に進路を取り、ボートを漕いでいく。


 しばらく進んでいると、妙に周囲が静かになっていく。


 辺りから生き物の気配がしないせいだ。


 怯えて声をひそめているというより、逃げ出して誰も居なくなったと言った感じだ。


 何かありそうだなと感じ、もう一度魔殿濁探知機を起動してみる。





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