381 試験の相談に行ったら、まさかの事態に!?
なんで試験で倒すモンスターとダークフェニックスが比較されるんだ。
「そうだ。だから死の大地の主を倒した奴に、それより弱いモンスターを倒して来いと言っても意味が無いわけだ」
「死の大地の主のことを知っているんですね」
ギルドの連絡網恐るべし。
もう、何でも知られてしまっているな……。
「当然だ。信じられない話だが、ギルド間の連絡で嘘を流すはずも無い。」
「ですよね」
「というわけだ。だからわざわざ試験をする必要も無い」
「そういう話になるわけか……」
「よって合格!」
「分かりました」
これは頷くしかない。
「銀級試験が結構準備しただけに、肩透かしをくらった気分だな」
金級の方が簡単に合格してしまうなんて……。
「それはお前が特別なだけだ。普通なら順当に難易度が上がっていくからな」
「く……」
何も言い返せないぞ。
「ちなみに魔銀級試験は指定モンスターのランクが上がり、倒す数が増え、鉄級試験の模擬戦を規定数こなすことが加わる」
「更に強いモンスターを倒さないといけないわけか……」
高難易度のモンスターを何匹も倒し、鉄級冒険者の模擬戦の相手をするのが魔銀級に上がる条件か。
中々やりがいのありそうな試験内容である。
今は金級で充分だけど、いずれ挑戦してみるのもいいかな。
「それでも死の大地の主よりは弱い。よって、魔銀級も受験したいと言えば合格にしてもいいんだが、さすがに金も魔銀も無条件で合格というのはやりすぎだから、要検討だな」
「確かに一気に二ランクアップはまずいですよね」
無条件で合格させてもらえるなら、魔銀級になってもよかったけど、虫が良すぎる話だよな。
「それに、魔銀級はもう一つの試験も問題だ」
「鉄級の試験で対戦するんですよね?」
俺は、その試験を受ける事ができなかったけど……。
相手が死ぬって、取りやめにされたんだよな。
「そうだ。鉄級試験で行われる金級冒険者との模擬戦だ。だが、お前に鉄級冒険者と戦わせるわけにはいかん。相手が死んでしまうかもしれんからな……」
「そんな大げさな……」
もとから手加減してやる模擬戦なんだし、大怪我に発展する事はない。
さすがにギルドマスターの考えすぎだ。
「だから魔銀級試験に関してはお前だけの特別仕様になるかもしれん。今、受験を希望すれば、会議が開かれることになるだろう」
「じゃあ今は推薦を受けられても、試験を受ける事は出来ないんですね」
受験資格はあるが、すぐに試験を受けられるわけではないのか。
「そういうことになるな。ちなみに魔銀級試験を受けたいか?」
「いえ、今はまだいいです。金級になれれば、それで目的は達したので」
金級の特典狙いだったし、これ以上無理に上げる必要は無いんだよね。
「ならいい。今回お前が金級に上がったことを報告すれば、会議が開かれ、試験についても話し合われるだろう。次に話が出たときには、試験内容が決まっているかもしれん」
「分かりました」
魔銀級になるかどうかも決めていないのに、会議まで開かれてしまうのは、なんか悪い気がするな。
……というか、その内無理やり魔銀級にさせられそうで怖い。
「後は下でエラに手続きしてもらえ。そうすれば、お前は金級冒険者だ」
ギルドマスターが俺の肩をポンポンと叩く。
予想とは違う展開だったが、これで無事金級冒険者になれた。
空白が出来た時間で試験を受けるつもりだった俺にとっては、ありがたい展開ではあった。
「なんか合格したって実感が湧かないな……」
更新されたギルドカードを見つめ、ポツリと呟く。
何せ、試験を受けていないのだから当然だ。
「どうかしたんですか?」
と、声をかけられて振り向けば、疑問顔のフローラさんと目が合った。
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