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372 練習を再開したら衝撃の展開に!?

 

 翌日、朝の歌が流れる三十分前に、灯台へ向かう。



 管理人さんに挨拶し、歌唱台のある階へと向かった。


 部屋へ着くと、すでにステファニーさんが到着しており、準備を進めていた。


「いらっしゃい、歌が終わったら練習ね。それまではどんな感じでやるのか見てて」


「はい。ミミ、こっちで見てようか」


『はーい。楽しみなの!』


 この街に来た時は、こんな間近で歌を聴けることになるとは思ってもみなかった。


 こんな特等席で歌が聴けるなんて、役得だな。


 俺たちは椅子がある場所へ移動し、邪魔にならないよう座って待った。


 その間、ステファニーさんは調整作業とテスト。


 発声しやすい様に喉の調子を整え、本番に備える。


 そして、六時になった瞬間、歌い始めた。


 いつも寝起きに何気なく聞いていた歌だったが、こうやって目の前で聞くと迫力が段違いだ。


 透き通るような歌声に耳を傾けていると、心がゆったりとし、穏やかな気持ちが全身に広がっていく。


 周囲のことを忘れて聞き惚れていると、あっという間に歌は終了。


 体感では、数秒しか経過していないように思えたほどだ。


「凄かったね」


『かっこいいの!』


 ステファニーさんの歌を聴き終え、二人で感想を言い合う。


 いやあ、生で見ると全然違うなぁ。


「お待たせ、それじゃあ練習しようか」


「お疲れ様でした。練習、よろしくお願いします」


『よろしくおねがいします!』


 俺たちは、ステファニーさんにペコリと頭を下げて、ご挨拶。


 そして、ミミに「頑張ってね」と声をかけて送り出した。


 今回の練習は本格的に歌を取り入れたものとなり、最後は実際に歌唱台を使ってみることとなった。


 ということは、ミミはもうモンスター避けの魔法が使えるってことなのか?


 俺がそんなことを疑問に感じながら、ミミの様子を見守る。


 ミミがマイクを取り、歌い始めた。


 ステファニーさんとは違う、柔らかい歌声が街中に響き渡る。


 聞いていると、ほんわかしてくる感じだ。


 ちゃんと歌い終えるかドキドキしている間に、歌は無事終了。


「うん、完璧。これなら明日から歌えるね。はぁ……、なんでそんなに簡単に出来ちゃうかなぁ」


 ミミの歌を聴き終えたステファニーさんが、ため息を吐きながら俯く。


 モンスター避けの魔法を二日でマスターしたわけだから、相当凄いことなんだろう。


『マスター、できたよ!』


 と、歌い終えたミミが俺の方に駆け寄って来る。


「うん、上手に歌えたね。練習も頑張れて偉いね」


 俺はミミを抱き上げ、頭を撫でた。


『えへへ』


「それじゃあ、明日からよろしくね」


 ミミには早速明日から歌って欲しいと言われる。


 朝に一曲歌うだけなら、その後の行動にも支障が出ないし問題ない。


 いつも歌を聞くのは六時くらいだから、それまでにここへ来ればいいわけか。


「歌は一日おきに交代でやるけど、私は毎日来るから失敗しても大丈夫だからね」


「助かります。ステファニーさんに側に居てもらえれば心強いです」


 これなら不測の事態が起きても対応できそうだ。


 俺たちも万が一に備え、歌わない日も顔を出しておくか。


 朝のわずかな時間だから、こちらは負担にならないし、相手も迷惑に感じるほどじゃないだろう。


「じゃあ、待ってる。小さな歌い手さん、よろしくね」


『よろしくなの!』


 と、ミミとステファニーさんが握手する。


 これで明日からはちょっと早起きする日課が加わった。


 明日からの予定が決まった所で、今日の練習はお開きとなった。


 …………


 歌の練習を終え、ギルドへと向かう。


 昨日の話を聞く限り、しばらく手伝いの依頼がなくなりそうな気配すらあったけど、どうなったのかな。


「おはようございます。依頼はどうでしょう?」


「まるもっちーさん、おはようございます。新しい依頼を探しておきましたよ!」


 出迎えてくれたエラさんが、大仕事をやりとげたような表情で言った。


「助かります。それで、どんな依頼でしょうか?」


「花火の材料探しですね。色付けに必要な素材を手に入れて欲しいんです」


「材料が足りていないんですか?」


 こちらとしては新しい依頼があって助かるが、この時期に材料不足って大丈夫なのか。


 今から花火を作って間に合うものなのかな。


「どうも今年は漁がうまくいっていないせいで、材料探しの依頼を受けてくれる冒険者が少なかったみたいなんです」


「魚があまり獲れなかったってことですか?」





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