367 新たな作業を開始するも、衝撃の展開に!?
ボブさんを見送った後、俺たちは整地ローラーの側に移動した。
近くで見ると結構大きいな。
元の世界で物は見たことあるけど、使うのはこれが初めてだ。
まあ、引っ張るだけだし、コツが必要とも思えない。
この作業も割りと簡単に済みそうである。
「さて、それじゃあやっていきますか。ローラーをかける前に細かいゴミとかは取っておいた方がいいよな」
というわけで、錬金術で雑草を抜いてしまう。
次に魔力清掃をかけ、全体的にスッキリさせる。
最後はミミと二人で大きな石を撤去してまわった。
拾った石はモンスターとの戦闘に使えるので、アイテムボックスへ収納。
掃除と補充が一度にできて、一石二鳥である。
このぐらい下準備をしておけば、ローラーもかけやすいはず。
「ローラーか。五台あるし、ミミもやってみる?」
別に俺一人でやる必要もないなと感じ、ミミも誘ってみる。
小柄なミミだが力は強いので、整地ローラー程度なら楽々引けると思う。
『やってみたいの!』
初めて見る整地ローラーに興味津々のミミは、積極的姿勢を示してくれる。
これなら二人でやる分、更に早く終わりそうだ。
「助かるよ。それじゃあ、場所を半分に分けてやろうか」
『うん! 頑張るの!』
ミミと相談し、地図を見てエリアを二分割してやることを決める。
一応、ミミがちゃんと動かせるか見ておくか。
「ミミ、試しにちょっと引いてみて」
『はーい! 行くよ〜』
ミミは一切抵抗を感じさせない動きで整地ローラーをスイスイと動かす。
普通に歩いているのと変わらない感じだ。
小さいミミが大きいローラーを引いていると、なんともアンバランスな感じだが、動きに問題はない。
「お、大丈夫だね。その調子で頼むよ」
『んふ〜♪ 面白いね!』
ミミは整地ローラーを引くのが気に入ったのか、楽しそうに作業を進めてくれた。
俺も負けていられないなと、整地ローラーを引き始める。
見た目は重そうだったが、実際に引いてみると何の抵抗も感じない。
レベルカンスト恐るべし。
これなら走って回ることも可能だ。だけど、あまり速度を出しすぎると、ムラになるかもしれない。
というわけでゆっくり歩いて整地ローラーを引いていく。
確認のためにミミの方を見れば、手を振ってくれたので振り返す。
俺たちは和気あいあいとした雰囲気で、整地ローラーを引き終えた。
…………
「ミミが手伝ってくれたお陰で、思ったより早く終わったな。ありがとうね」
ローラーをかけ終え、ミミにお礼を言いつつ頭を撫でる。
『んふー♪ ローラー楽しいね』
「後は場所を区切って、資材を運び入れればいいのかな」
資材の場所が分からないので、ボブさんに聞きに行くか。
現場を離れ、倉庫に併設された事務所に行くと、ボブさんが怪訝な表情でこちらを見て来た。
「おい、まさかとは思うが、終わったなんて言わないよな?」
「え? 整地は終わりましたけど」
という俺の言葉を聞き、ボブさんがこめかみに手を当てて小さく唸る。
「いや、まだだ。現場を確認してからだ……。指定した範囲を間違えている可能性もある」
「了解です」
疑り深いボブさんと現場へ向かう。
「……終わってるじゃねえか。隅々まで完璧な仕上がりだ」
ボブさんは平らになった地面を見て、呆然と立ち尽くしていた。
「昼からは場所を区切る作業と、資材運びですか?」
なんだかんだで、そろそろお昼だ。
一旦昼食にしたいが、その後の予定も聞いておこうと思い、尋ねる。
「今日は一旦終わりだ……。数日かけてやる作業が半日で終わったんだから、昼からの作業はなしにする」
が、意外な答えが返って来た。
もっと先に進めていくかと思ったら、今日はこれで終わりだと言う。
あまり作業を進めすぎるのもよくないのかな?
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