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364 説明を受けて衝撃の事実が発覚!?

 

 ――そこは街の外れにある倉庫。


 普段は使っていないのか、人が行き来した痕跡が少ない。


 辺りを見回すも、人の気配はない。


 もしかして場所を間違えたか?


「ここだよな」


 もう一度地図を確認するも、場所は間違えていない。


 どういうことだろうと、考えていると背後から人が近づいてきた。


「お、もう来てるのか。今年は早いね」


「おはようございます。祭りの準備の依頼で伺いました」


 近づいてきた人に挨拶する。


 多分、この人が依頼主なのだろう。


 書類にはボブさんとあるが、本人かな?


「こんな朝から来るとは、やる気があるな。俺はボブ、よろしくな」


「まるもっちーです、よろしくお願いします。資機材運搬の依頼で来ました」


 互いに自己紹介し、書類を渡す。


 するとボブさんは疑わしいものでも見るような目で俺と書類を交互に見た。


「やっぱり書類にも書いてあるな……。本当にお前一人でやるのか……」


「アイテムボックスを使うので、運ぶのは問題ないと思います」


 事情を説明し、納得してもらう。


 一人じゃ任せられない、とか言われると困るからね。


「なるほど、そういうわけか。それなら他の作業に人を割けるから助かるぜ」


「それで、何から運べばいいですか?」


「ちょっと待ってろ。今開けるからよ」


 そう言ってボブさんが倉庫の扉を開ける。


 中には資材や機材らしきものが、ぎっしり詰まっていた。


 カバーがかけてあってはっきりしないが、仮設テントのようなものに思える。


「悪い。まだ誰も来ないと思って、確認作業はこれからなんだ。しばらく待っていてくれ」


 ボブさんは俺にそう説明すると、倉庫内にある物が全て揃っているか確認を始めた。


 リストを片手に、ひとつひとつ丁寧にチェックしているため、結構時間が掛かりそうだ。


 俺とミミは邪魔にならないよう、倉庫の前でしばらく待つことになる。


「待たせたな。全部揃ってるのが確認できた。去年使って紛失したままになっていたりする場合があるから、一応やっておかないとダメなんだよ。で、運んで欲しいのはこの中の物全部だ。それぞれに番号が振ってあって、この地図に届ける場所が書いてある」


 説明を受けながら、地図を受け取る。


 そこには細かに番号が振られ、どこに何を置けばいいかがひと目で分かった。


「届ける資材に順番はあるんですか?」


 かなりの量があるが、優先順位とかはあるのかな。


「番号順に持っていってくれるとありがたいな。設営作業は特設ステージからやっていくから、真ん中から順に広げていく感じだ」


「特設ステージ……、これか」


 倉庫の資機材と地図を見比べながら、持って行く物と運び込む位置を確認する。


「設営作業中に、並行してステージでも練習が始まるんだ。だからステージの設営が最優先なんだよ」


「へぇ、何のイベントがあるんだろう」


 地図を見る限り、かなり大きなステージだ。


 花火がメインと思っていたが、それ以外にも目玉のイベントがある感じだな。


「歌だよ。お前だって毎朝聞いてるだろ?」


「ああ! あれですか!」


 ボブさんに言われ、ピンと来る。


 この街では毎朝歌が流れるのだ。


 目覚ましに生歌が流れるなんて、オシャレな街だなと思っていたのだ。


 といっても街に居る期間が短かったので、あまり聞くことはなかったけど……。


「普段は朝だけだが、この日は夜に特別な歌が聴けるのさ」


「そうなんですね」


 それを特設ステージで行うわけか。


 地図を見ると客席が大きく取ってあることから、イベントの人気具合が窺える。


「歌を聞いた後、最後は花火で締めだ。最高なんだぜ?」


「それは楽しみです」


「最高の舞台にするためにも、俺たちが頑張らねえといけねえんだ。というわけで運搬頼んだぜ」


「任せて下さい」


 この感じだと、作業中に歌の練習風景が見れるかもしれないな。


「それにしても、本当にお前一人で大丈夫なのか? アイテムボックスがあるとはいえ、そう簡単に運べる量じゃないんだが……」


「大丈夫だと思います。もし間に合いそうになかったら、すぐ報告しますね」


 心配するボブさんに、もしもの時の対応を話しておく。


 見た限り、今日中に終わりそうな分量ではある。


 まあ、出来なかった場合のことを話しておけば、多少は安心してもらえるだろう。


「おう、無理するなよ。俺は次の仕事があるんで、隣の事務室に行く。分からないことがあったら、いつでも聞いてくれ」


「分かりました」


 俺が返事をすると、ボブさんは倉庫から出て行った。


 まあ、やる事は分かったし、問題はないか。


 それじゃあ、早速始めて行きますか。





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