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363 調理失敗するも、とんでもない事態に!?

 

「あ、ミルクレープにしてしまうか」



 ここで閃きが訪れ、メニュー変更。


 作るデザートを、クレープからミルクレープに変えることにする。


 ミルクレープなら材料も変わらないし、いけるんじゃないだろうか。


 むしろ、クレープのように果物を挟まないので、材料の種類は減るよな。


「なら、このままホイップクリームを作っていくか」


 作る工程はさして変わらないので、ドンドンやっていく。


 ボウルを氷水で冷やしつつ、生クリームと砂糖を投入。


 泡だて器でホイップクリームにしていく。


 元の世界にいたときなら機械の力を借りなければ、腕がパンパンになっていただろうが、今の俺なら人力で余裕。


 なるべく繊細な動きを心がけつつ、ホイップクリームを仕上げていく。


「ミルクレープにするなら、生地をカットしないとな」


 次に、焼き上がった生地を数枚重ねた状態にする。


 そこへ円形の大皿を引っくり返して載せる。皿のふちに合わせて包丁を入れれば、綺麗に円形にカットできるという寸法である。


 カットを何度か繰り返し、全ての生地を円形に仕上げる。


 切り取った端は、俺とミミのお口に投入。うん、もっちりしていて旨いぞ。


「後はクリームを載っけていくだけだな」


 冷蔵庫で冷やしておいたホイップクリームを取り出し、ヘラを構える。


 ケーキ用回転台があればいいんだけど、そんな物はない。


 これだけのために買ったり、作ったりしても、結局使わなくなりそうなんだよね。


 というわけで、ちょっと難しいがヘラでホイップクリームを丁寧に塗っていく。


 焼きあがったクレープ生地はツルツルじゃないし、硬くもないので、クリームを塗るのは中々難しい。


 それでも何度も繰り返すうちに層が出来上がっていく。


 十枚を越えると非常に見栄えも良くなった。


 最後の一枚を蓋にして、側面をヘラで整えれば完成だ。


 早速、出来上がったミルクレープにお湯で温めた包丁を入れる。


 慎重に力を加え、丁寧にカットしていく。


 八等分した後、一切れを取り出してみた。


「いい感じだな」


 出来栄えに自画自賛。スマホがあれば、一枚撮っていたかもしれない。


『美味しそうだね!』


「これはご飯の後に食べようね」


『ッ! 分かったの』


 今食べられると思っていたのか、ミミは少し驚いた後、がっかりと俯く。


 ぐ、今食べさせてあげた方がいいか。


 でも、夕飯も近いしなぁ……。


 ここは我慢してもらおう。俺も我慢だ。


 …………


 そんな風に日々を過ごしている内に、祭りの準備の当日を迎えることになる。


 その日は、早朝からギルドへ向かった。


 祭りの準備期間中はギルドも早く開くみたいなので、それに合わせて早めに訪れたのだ。


「おはようございます。祭りの準備を手伝いに来ました。といっても、何をするか分かってないんですけど……」


「はい、ギルドマスターから、まるもっちーさんにバンバン仕事を振るように言われています」


 疑問顔の俺に、エラさんが嬉しそうに答える。


「バンバンって……。それで、俺は何をすればいいんでしょうか?」


「まずは資機材の運搬ですね。その後、施設設営。一旦はそこまででお願いします」


「そういうのは得意なので、任せてください」


 運搬は得意分野だ。


 アイテムボックスを使えば、今日中にある程度仕上げられるはず。


 施設設営は以前の俺なら手間取る依頼だが、今の俺には錬金術という頼もしい味方がいる。


 きっとなんとかできるはずだ。


「それではこれが地図と書類になります」


 エラさんから、依頼場所が記された地図と、依頼主に渡す書類を受け取る。


 ギルドでの手続きが済んだ所で、エラさんがおずおずといった感じで話しかけてきた。


「あの……」


「なんでしょう?」


「本来この依頼は、何十人も人を集めるものなんですが、ギルドマスターが資機材運搬は貴方一人でいいと仰っていたのですが……」


「そうですね。大丈夫だと思います」


 エラさんの問いに頷いて答える。


 俺にはアイテムボックスがあるので、大量の荷物もドンと来いなのである。


「本当なんですか?」


「やったことがないので、はっきり言い切れないですが、多分」


 運搬の依頼は色々やったけど、この祭りの準備は初めて受ける。


 そのため、絶対出来ると断言できないところがちょっと辛い。


 まず間違いなくできると思うけど、何があるか分からないからな。


「もし、依頼達成が困難と分かったら、すぐに言ってくださいね? ほかの準備作業にも影響しますので」


 俺の中途半端な返事を聞き、不安になったエラさんが念押ししてくる。


 確かに資材の運搬が済んでいないと、次の作業に進めない。


 出来ないと分かったら、すぐに報告しないとな。


「今日一日やってみたら、大体分かると思います」


「それでは、今日の作業が終わったら進捗を報告していただいても構いませんか?」


「了解です。それじゃあ早速行ってきます」


 エラさんに報告の約束をした俺は、ギルドを出て依頼主の元へ向かった。





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