357 久しぶりに処理するも、とんでもない数に!?
ギルドマスターの部屋から辞去し、受付で報酬を受け取った後、素材買取所へ立ち寄る。
解体した素材が結構たまったんだよね。
無人島を拠点にした結果、群れで活動するモンスターと頻繁に遭遇できたので、かなりの討伐数になった。
時間短縮目的で無人島を選んだが、その結果かなりことが上手く運んだのだ。
「お、久しぶりだな。今日の持ち込み量はどのくらいなんだ?」
と、パットさんが気さくな感じで出迎えてくれる。
「どうしましょう? どのくらいまでならいけますか」
限界が分からないので、逆に尋ねた。
アイテムボックスを軽くするためにも、OKと言う限界ギリギリまで売ってしまいたい。
「おっと、大きく出たな。今なら、多目に出しても大丈夫だぜ」
「そうなんですか?」
「もうすぐ祭りの準備が始まる。そうすると冒険者も手伝いに入るから、持ち込み量が減るんだ。だから、俺たちはちょっと暇になるってわけさ」
「なら二百で」
今回は海のモンスターがメインになる。
倒した個体はどれもそれほど大きくなかったので、多目に出してもなんとかなるだろうという算段だ。
「多目とは言ったけど……。まあ、いいだろう。丁度空いている倉庫があるから、なんとかなるか。付いてきな」
俺が言った数を聞き、パットさんが一瞬怯む。
しかし、覚悟を決めたような表情で倉庫へ案内してくれた。
俺は手馴れた動作で解体済みの素材をモンスター二百匹分出していく。
そういえば討伐証明部位も溜まっているんだった。
後でもう一度ギルドに寄っていくか。
そんな事を考えながら素材を置いて行くと、倉庫はあっという間にパンパンになってしまった。
「ほんとに二百あるとはな……。これだけあると査定にも時間がかかる。明日の夕方くらいに出なおしておくれ」
「分かりました。よろしくお願いします」
「高額になる事だけは保証するから、安心しな」
と言いつつ肩を叩いてくるパットさんに挨拶し、俺は素材買取所を後にした。
そして、再度ギルドの受付へ戻る。
「あら、まるもっちーさん、忘れ物ですか?」
「討伐依頼のことを忘れていたんです。手続きをお願いします」
そう言って、討伐証明部位が詰まった袋を見せる。
「また、すごい量ですね……」
「明日もギルドに来るので、分割したんですけど」
一度に渡すと大変だろうと思って、少なめにしたんだけど驚かれてしまった。
明日も同量持って来ようと考えていたんだけど、大丈夫かな。
「え……。それって明日も同じ量持って来るってことですよね?」
「明日じゃなくてもいいですけど。間隔をあけた方がいいですか?」
折角街に戻ったのだから、ずっと無人島にこもって溜めていた分を処理してしまいたい。
そうしないとまた溜まってきそうなんだよね……。
「……いえ、それなら今日全部出して下さい。もうすぐ祭りの準備が始まるので、仕事を溜めたくないんですよ」
素材買取所は祭りの準備が始まると暇になるみたいだが、ギルドは祭りの準備に参加するので忙しくなる。
だから、早めに処理してしまいたいわけか。
「分かりました。それじゃあ全部お願いします。それと、俺も祭りの準備に参加するので、その時はよろしくお願いしますね」
「こちらこそ。それでは手続きしますので、しばらくお待ち下さい」
エラさんは俺から討伐証明部位を受け取り、手続きを始めた。
…………
「それではこちらが報酬と明細になります。ちょっと数が多いので口頭ではなく、書類でお渡ししますね。金額の確認をお願いします」
そういって明細と報酬を渡してくれる。
受け取った明細には金貨千二百四十枚と書かれていた。
袋を空けてみると、魔銀貨と金貨がぎっしり詰まっていた。
確認してみると、ちゃんと千二百四十枚分ある。
後でフローラさんと山分けにしよう。
「確かに。ありがとうございました。あ、そうだ、依頼を出したいんですけど」
「また剣術指南ですか?」
「いえ、今度は素手で戦う格闘術です」
剣、というか武器の類いは諦めた。
ドミニクさんに指摘されたとおり、俺と武器の相性は悪い。
悩んだ末に辿り着いた答えが、格闘術。
俺のパンチは巨大なモンスターを吹っ飛ばすほどの威力を秘めている。
この力を伸ばしていけば、使い物になりそうな気がしたんだよね。
「それは依頼を出しても誰も来ないですよ」
「え、ダメですか?」
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