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350 特訓の結果、衝撃の事実が発覚!?

 

 となると、ドミニクさんたちを迂闊に街へ入れられないわけか。



 というか、無防備に無人島に待機してもらうのも危険だな。


 俺が作った豪華客船なら結界を展開できるので、あそこで待機してもらうか。


 しかし街に戻れないとなると、ここで何とかするしかない。


「そうなると、その人にこの島まで来てもらうしかないか……」


 事情を説明し、この島まで足を運んでもらうか。


 そう考えていたら、フローラさんが苦々しい表情となった。


「残念ですが、彼女は街から、出られないんです」


「こちらの事情を説明してもだめなんですか?」


「はい……。仕事と、関係しているので……」


 だからフローラさんは話をするのをためらっていたのか。


 ドミニクさんたちが街に近づけない理由もなんとなく察していて、できないとは分かりつつも言ってしまったという感じなのだろう。


 そうなってくると街にいる人は頼れない。


 ここでなんとかするしかないか……。


 となると――。


「それなら、フローラさんがミミに浄化の魔法を教えてもらえませんか? ミミは光属性の適性があるんです」


 色々と考えたが、ミミが歌えるようになるのが一番な気がする。


 それなら街に行く必要も無い。


「そうですね。それがいいかもしれません」


 俺の提案を聞き、フローラさんが思案顔で頷く。


「だけど、ドミニクさんたちを待たせてしまうことになるな……」


 ミミが魔法を使えるようになるまで、しばらく時間がかかる。


「私たちの事は気にしなくても大丈夫です。何もしなくても、いずれ消えるのですから」


『ミミ、やるよ!』


 俺たちの会話を聞いていたミミは決意を固めた表情で強く頷いてくれた。


 …………


 これからの方針が固まり、それぞれが動き出す。


 乗客の皆は豪華客船で待機。


 ミミとフローラさんは歌の特訓となった。


「すいません。ハーモニカを、お借りしても、いいですか?」


「いいですよ。どうぞ」


 俺はアイテムボックスからハーモニカを取り出して、フローラさんに手渡す。


「それじゃあ、ミミちゃんに教えていきます」


「よろしくお願いします」


 フローラさんはハーモニカを使いながら、歌を教えるつもりのようだった。


 自身が歌えないので、代わりになるものが必要だったのだろう。


 フローラさんは身ぶり手振りを交えながら、ミミに浄化魔法の説明をし始めた。


「じっと見てると、邪魔になるよな……」


 視線が気になって集中できないかもしれない。


「そうですね」


 と、隣に居たドミニクさんが頷く。


 ドミニクさんは船に戻らず、ここに居ると言って聞かなかったので、一緒に行動してもらっている。


 二人からじっと見られていては、気が散るよな。


 家に帰るべきか……。


 でも、不測の事態に備えて、見える範囲にはいたい。


「やることもないし、釣りでもしているか……」


 丁度いい暇つぶしになりそうではある。


「まるもっちーさんも何か練習されてはいかがですか?」


「そうだなぁ、剣術は習いたかったけど、結局習えていないままなんだよなぁ」


 ドミニクさんの言葉を聞き、思い出す。


 ちょっと素振りでもしてみるか。


「それなら私がお教えしましょうか?」


「え、できるんですか?」


「はい。私が選抜されたのは、あの中で一番強かったからです。といっても、船の乗客の中から選ばれただけなので、たかが知れていますが……」


「是非お願いします!」


 意外なところから、意外な申し出が。


 これはついている。ここはなんとしても教わりたいぞ。


「分かりました。それじゃあ、稽古しましょう」


 俺の返事を聞き、ドミニクさんが快諾してくれる。


 というわけで、ミミは浄化魔法の練習。俺は剣の稽古をする事となった。


 …………


 三時間後。


「まるもっちーさんに剣を扱うのは無理ですね」




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