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335/415

335 昼食で一段落するも、まさかの事態に!?

 

 帰宅後、皆と合流してそれぞれの行動を報告し合う。



 俺たちが洞窟探索をしている間、フローラさんとドミニクさんは散歩に出ていたそうだ。


 そこでまたドミニクさんが剣を振り出してしまう。


 しかも今回は周囲にあった木を切り倒して回ったらしい……。


 なんとパワフルな。フローラさんはそんなドミニクさんを抑えるのに四苦八苦。


 結果、二人とも動き回ってお腹がペコペコとのこと。


 俺たちも空腹だし、早速食事を始めるか。


「ドミニクさん、記憶の方はどうですか?」


 お昼を食べながら、ドミニクさんに尋ねる。


 ドミニクさんの記憶は間違いなく回復してきている。


 だが、今のところ手がかりになるような記憶はない。


 結婚していたとか、孫がいたということは分かるが、名前までは思い出せない。


 隣に住んでいた人の顔を思い出したが、その人の名前や住所は思い出せないといった感じだ。


 イリスの街に行って、似たような風景があるか確認したい所だが、ドミニクさんが乗り気ではない。


 街に近づくことを嫌がるのだ。


 まあ、着実に前進しているし、ここは焦らずじっくり行くべきだ。


 少しずつパズルのピースが埋まっていっているかのように、記憶が戻って来ている。


 小さな記憶の断片同士が共鳴し、新たな記憶を呼び起こす鍵となっているようだ。


「どうやら、私は何かを話したいか、伝えたかったみたいです」


 思い出したことを総合し、ドミニクさんはそう予測したようだった。


「人に会って、ですよね?」


「はい、昨日夢を見たんです。何かを話さないといけないと、真っ暗な中を走っている夢を」


 夢の内容を聞く限り、切羽詰った印象を受ける。


 ドミニクさんが記憶を取り戻そうと焦っているせいだろうか。


 それとも、時間制限のようなものがあるからなのだろうか。


「その何かは思い出せそうですか?」


「……いえ」


 ドミニクさんが苦々しい顔で首を横に振る。


「気を落とさなくても、大丈夫ですよ」


 日を追うごとに、記憶を確実に取り戻せている。


 この調子で行けば、話さなければならない事も近いうちに思い出せる気がするんだよな。


「でも、それだけ焦っているという事は、何か危険なことを、知らせようとしていたのかも、しれないですね」


 フローラさんはドミニクさんが見た夢の内容について、俺と同じ意見を持っていたようだ。


「危険な……、確かにそんな気がする! 危険なことなら早く思い出さないと!」


 何か思い当たる節があったのか、ドミニクさんが急に興奮し焦り始めた。


「ごめんなさい。私が余計な事を言ったせいで」


 と、フローラさんが謝るも、ドミニクさんの興奮は冷めない。


 強く目を閉じ、眉間に皺を寄せながら考え込んでいる。


 そんなことをしていると、また頭痛になってしまう。


「これでも食べてください。甘いので落ち着きますよ」


 俺は、癒やし効果を注いだ月見団子を差し出した。


 今までは軽食をメインで提供していたので、重い餅系は控えていた。


 そろそろ餅を食っても大丈夫と判断し、差し出す。


 とにかく、これでも食えば少し落ち着くだろう。


 さすがに記憶喪失は直らないと思うけど……。


「ありがとう。いただきます。……これは、美味しいですね」


 ドミニクさんは美味しそうに月見団子を食べていた。


 が、何の前触れもなく、いきなりバタンと床に倒れてしまう。


「大丈夫ですか!?」


 驚いて駆け寄ると白目をむいていた。


 ――一体何が!?




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