334 洞窟へ向け準備開始するも、とんでもない展開に!?
昼食後、明日の準備をするため、家の外に出る。
まずは海で倒したモンスターを数匹取り出し、地面に置く。
そして潜水服も取り出して、モンスターの死骸の隣に置く。
潜水服はフローラさんの分も預かり、地面に置いた。
これらを錬金術で加工していく。
「洞窟探索用の装備にモデルチェンジするか」
と、創造補助スキルでレシピを検索していく。
「それで、何をするんですか?」
「足ヘラとヘルメットに取り付けるライトを作ります」
フローラさんに聞かれ、作る道具を答える。
まず、洞窟内は暗いのでライトが必須だ。
それと前々からあると便利だと思っていた足ヘラを作る。
ついでにドミニクさんの潜水服も作っておくか。
使うことはないと思うけど、いざという時にあると便利だからね。
「もしかして……、また……」
俺の答えを聞いたフローラさんがジト目でこちらを見てくる。
「こんな感じですね」
俺は創造補助スキルで検索したレシピ通りの魔法陣を展開。
魔力を通して指を鳴らすと、思い描いた通りの改造が終了した。
「綺麗に出来てる……」
フローラさんは魔改造された自分の潜水服を手に取ると、しげしげと見つめていた。
「何がなんだか分かりません……」と呟いていたが、出来上がった品はちゃんとしたものなので安心して欲しい。
「一応人数分作ったけど、ドミニクさんを一人にするのは心配だな。かといって洞窟に連れて行くわけにもいかないし……」
やはりここは二グループに分かれるべきか。
そうなると、またフローラさんにお願いするしかないか。
「フローラさん、またドミニクさんと残ってもらっても構いませんか?」
「はい。私のことは気にせず、行って来てください」
「ありがとうございます。なるべく早く戻ってきますので」
フローラさんから快諾を頂く。
これで心配事なく探索できそうだ。
「すみません。私のために……」
俺たちの会話を聞いていたドミニクさんが、落ち込んだ表情で呟く。
「気にしないで、下さい。しっかりと体を休めましょう」
フローラさんが笑顔でドミニクさんに言う。
もしフローラさんがいなかったら、こううまくことが運ばなかった。
俺とミミだけでは身動きが取れなくなっていた。
そういう意味でも感謝しかないな。
…………
翌朝。海に繰り出し、洞窟の入り口まで移動する。
足ヘラの効果で移動時間を短縮できたため、時間にはタップリ余裕がある。
「二人をおいてきたのが気になるから、早めに切り上げようか」
『うん! 皆でお昼を食べるの!』
「そうだね。それじゃあ行こうか」
『はーい! 探検なの!』
ヘルメットに取り付けたライトを付けた俺たちは洞窟へ入った。
念のため、ミミに魔力照明を使ってもらい、周囲を照らしながら洞窟を進んでく。
今回の目的は洞窟探索ではなく、洞窟に生息している可能性が高いソーンシェルフィッシュを探すこと。
だから素早く奥に進めばいいというわけではない。
むしろ逆だ。モンスターを見逃してしまわないためにも、あまり速度は出せない。
周囲を明るく照らし、注意深くソーンシェルフィッシュがいないか探しながら、じっくりと進む。
洞窟は斜め下にのびており、奥に向かって進んでいくと入り口が見えなくなってしまった。
いくら進んでも突き当たりが見えず、道なりに潜行していく。
「お、分かれ道か」
行き止まりかと思ったらT字路に突き当たった。
とりあえず、ここまででソーンシェルフィッシュに遭遇する事はなかった。
引きかえす時間を考えると、一旦戻った方がよさそうだな。
「午前中はここまでにして帰ろうか」
『ご飯だね!』
お腹をすかせたミミと一緒に無人島へ帰ることにする。
帰りは足ヘラと己のパワーを活かし、全速力で洞窟を脱出。
海上へ出ると、収納しておいたボートを取り出して、無人島へ帰った。
泳ぐのは全身運動なせいか、俺もお腹が減ってきた。
これは昼食が旨く食えそうだ。
帰宅後、皆と合流してそれぞれの行動を報告し合う。
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