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333 ドミニクさんがとんでもない行動を!?

 

『この辺りに洞窟はありませんか?』


 と、ミミが尋ねる。



 するとイルカが、跳ねるような動作で相づちを打つ。


「お、反応ありだな」


 イルカは、俺たちの前に移動して泳ぎ始めた。


 魚のお礼に、案内でもしてくれるのだろうか。


『そっちにあるんですか?』


「行ってみようか」


『うん!』


 俺とミミはイルカの後を追って泳いだ。


 しばらく、泳ぐと海底に洞窟の入り口がある場所に辿り着く。


「……ほんとにあったよ」


 まさかイルカに案内してもらうとは。意外な展開である。


 イルカは餌の恩は返したとばかりに、その場から去ろうとする。


『イルカさん、ありがとうなの!』


「ありがとう!」


 俺とミミはイルカにお礼を言って手を振った。


 するとイルカが背を向けたまま跳ねるような動作で返事を返してくれる。


 俺たちは姿が見えなくなるまでイルカを見送った後、洞窟に近づいてみた。


 海中にある洞窟だけあって、中は暗く奥が見えない。


「ミミ、照明をお願いできる?」


『うん! 魔力照明』


 ミミが魔法名を唱えるとバスケットボールほどの光の玉が発生し、周囲を照らした。


 洞窟の中にも光が届いたが、それでも暗い。


「結構深そうだな。今日は残りの時間で討伐と準備をして、探索は明日にするか」


 この中を探索するのであれば、それなりに準備をする必要がある。


 今からお昼までは周囲の討伐に専念。


 その後、島に戻って道具を準備し、洞窟へは明日向かうことにするか。


「じゃあ、洞窟も見つかったし、残りの時間はモンスター討伐をしてまわろう」


 案外あっさり見つかったので、まだ昼まで時間がある。


 今日もしっかりと街の周辺にいるモンスターの数を減らしていこう。


『了解なの!』


 俺は元気な返事を返してくれたミミと共に、モンスター討伐を開始した。


 …………


 モンスター討伐を終え、島に戻った後は皆で昼食を取った。


 フローラさんとドミニクさんは散歩に行って来たようだ。


 こちらの報告もしつつ、その辺りも聞いてみよう。


「無事洞窟を見つけました。本格的な探索は明日からにしようと思います。そっちはどうでしたか?」


「ドミニクさんの回復具合が、凄いです。急に素振りを、始めたときは驚きました」


「えぇ、素振りですか? 体は大丈夫なんですか?」


 フローラさんの話を聞き、俺も驚く。


 回復したとはいえ、いきなり素振りとは……。


「問題ありませんよ。むしろ、振っているのが日課だったような気がするんです。なんというか、清々しい気持ちよさを感じました」


 ドミニクさんが腰に差した剣を撫でる。


 剣に触れるその表情は、何かを懐かしんでいるような印象を受けた。


 ドミニクさんの見た目は、顔に刻み込まれた皺や頭髪に交じった白髪の具合から、六十代くらいではないかと予測できる。


 そんな人が漂流した二日後に重い剣をブンブン振り回して清々しいと言うのか……。


「その剣。かなり高そうな感じがしますね」


 俺は剣に関しては全くの素人だ。


 そんな俺が見ても高級品という印象を受ける。


 構造はとてもシンプルで装飾は控えめなのだが、妙な迫力を感じる。


 ひと言で言えば、格好良いのだ。


「他人事のようですが、大事なものなんだと思います。ずっと持っていた感じがするんですよね」


「愛剣というわけですね」


「そうなりますね。実感は薄いですが……」


 ドミニクさんが流れついた時に唯一持っていた荷物があの剣だ。


 そういう意味でも、強い愛着があるのかもしれないな。


 …………


 昼食後、明日の準備をするため、家の外に出る。




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