323 パーティーで初の海戦闘で、とんでもない結果に!?
ミミは魚を追いかけて遊び出した。
俺はミミの後を追い、様子を見る。
「水中でも問題無さそうだな」
ミミの泳ぎはとても安定していた。
危なっかしさはなく、安心して見ていられる。
水中でも自由自在に動けているし、完全に泳ぎをマスターしたようだ。
『泳ぐの楽しいね!』
「そうだね〜。ほんとに上手になったなぁ」
ミミの成長を見届け、自分のことのように嬉しくなる。
『これで一緒に討伐に行けるの!』
小さくガッツポーズをとるミミ。
その心意気、嬉しいぞ。
「頼もしいな。そういえば、海の中でも根っこは出せる?」
ちょっと気になり、聞いてみる。
海水の中でも植物を出せるのだろうか。
海底の土質も陸とは違うだろうし、事前に試しておいた方がいいよな。
『やってみるの。よっこいしょ!』
と、ミミが両手を伸ばして力を込める。
すると、地中から根が飛び出した。
しかし、余り勢いよく出ない。
かつ、伸びない。コントロールも利いていない感じだ。
「お?」
やはり海中だと勝手が違うのかな。
『うーん……。うまくいかないの』
ミミが困ったような表情でうな垂れる。
「海中だと難しいのかな。じゃあ、あそこに生えている海草はどう?」
と、ワカメを指差し、聞いてみる。
根っこはダメでも、海の植物ならいけるかもしれないしね。
『やってみるの! 海草さーん!』
再度ミミが力をこめると、今度は辺り一帯がワカメだらけになった。
視界が完全に遮られる勢いでワカメが生い茂る。
「おお!」
これは成功だ。
ある程度その環境に適した植物を出せば、うまくいくみたいだな。
『できたよ! やったー!』
余程嬉しかったのか、海中で不思議な踊りを披露するミミ。
「やったな! 海の中では海草の方がいいみたいだね」
『うん! これでモンスターを捕まえるの』
「頼りにしてるよ」
『うん!』
嬉しそうに頷くミミとハイタッチ。
水泳を覚え、海で戦う術も確保できた。
これだけ準備しておけば、モンスターと対峙しても困ることはないだろう。
「それじゃあ、船に戻ってから移動しようか」
『本番だね! 頑張るの』
俺とミミはボートに戻り、フローラさんと合流。
ミミが戦闘に参加できることを話すと、早速沿岸へ向けて出発した。
…………
数時間後。
「また、大量に……」
海面を見つめ、呆然と佇むフローラさん。
そんなにぼけっとしていると、ボートから落ちてしまいそうで心配だ。
「ミミのお陰でうまくいったな。フローラさんもありがとうございました」
ミミに海草でモンスターを捕まえてもらう作戦はとてもうまくいった。
まずは海草で拘束。
海草でモンスターを倒すのは案外難しかったので、ミミには拘束に専念してもらい、俺とフローラさんで倒して行く。
完璧なコンビネーションの結果、倒したモンスターは五十。
中々の数字である。
「私は、ほとんど何も……」
と、フローラさんが謙遜する。
「そんなことないですよ。二人より三人の方ができることが増えていますからね。大助かりです」
フローラさんは自分でも言ったように、確実に強くなっている。
以前と比べればモンスターを倒しきる時間はかなり短縮されていた。
今回も討伐数を増やすのにかなり貢献してくれている。
それに海に繰り出すと、やらなければならない作業が必然的に増える。
そういった時に人手が多いと、それだけ時間短縮に繋がる。
フローラさんがいてくれたからこそ、今回の結果が出たのは間違いないのだ。
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