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318 とんでもない船を購入!?

 

 フローラさんに案内されて付いたお店に入ると、陽気な雰囲気の店員さんが出迎えてくれる。



「小型の船を探しています。モンスター討伐に使えそうなのが欲しいんですけど、ありますか?」


「小型ってことは、遠くには出ないんだね?」


「そうですね。街の近くを回るつもりです」


 店員さんの質問に答える形で、欲しい物の詳細を詰めていく。


 モンスターの死骸はアイテムボックスに入れるから、船の大きさは気にしなくていい。


 乗る人数も三人だしね。


 そう考えると、船のサイズは小型で問題ない。


 討伐は日帰りで行い、海上で夜を過ごすつもりはない。


 森の討伐時のことを考えると、現地に留まれないのは効率が悪い。


 だけど、海上に滞在し続けるのはさすがに危険だ。


「街の周辺なら大型のモンスターも出ないし、これでいいんじゃないかい? 手漕ぎボートだけど強度は充分。魔動モーターも付いてないから、安いよ」


 店員さんに勧められたのは、ごく普通の手漕ぎボートだった。


 どんな船が出てくるのかと期待していただけに拍子抜けした感じだ。


 もっと異世界ならではの特殊な船でも出てくると思っていたのに。


「モーターボートもあるんですか?」


 店員が口にした魔道モーターという単語が気になり、尋ねる。


 テリーさんに乗せてもったようなやつかな?


「あるよ。そっちにするかい? ちょっと高いけど」


 俺の質問に頷いた店員さんが腕で指し示した先には、様々な大きさのモーターボートが何艇かあった。


「うう〜ん、どっちがいいかな」


 長所短所が分からない。


 店員さんのお勧めは手漕ぎボートだから、そっちの方がいいのだろうか。


 だが、モーターボートの方が海に出る船って感じがするんだよな。


「モーターボートなら速度が出るから、移動時間が短く出来る分、他の作業に時間をかけられるね。手漕ぎボートはボート自体が安くて、運用費も安い。ただ、手で漕ぐからスピードは出ない。まあ、近場ならこれで充分だと思うけどね」


 モーターボートの利点は速度か。


 魔道モーターを動かすのに魔石が必要になるから、お金がかかると……。


 その点、手漕ぎボートは人力なのでコストカットできるわけか。


 あれ? でも……。


 俺の力なら手漕ぎにした方が、速度が出そうな気がするな。


「手漕ぎボートを下さい」


 迷った末、手漕ぎボートを選ぶ。


 サイズは大きめのものを選び、三人乗っても余裕があるようにしておく。


「毎度あり。金貨三十五枚だよ」


「じゃあ、これで」


 と、支払いを済ませる。


「確かに。海まで運ぶかい? 運賃はサービスしとくよ」


「いえ、アイテムボックスがあるので大丈夫です」


 そう言いながら、買ったボートをアイテムボックスへしまって見せた。


「ほほう、便利だねぇ」


「それじゃあ、失礼します」


「はーい、また来てね」


 ボート購入を済ませた俺は店を後にし、砂浜へ向かう。


「それじゃあ、水泳教室をやっていこうか」


 砂浜に着いた俺は、ミミの方を見ながら言った。


 これからしばらく、午前中はミミの泳ぎの練習だ。


『特訓頑張るの!』


 ヘルメットを付けていない状態の潜水服に着替えたミミが、やる気全開で応じてくれる。


「あの、これは……?」


 その横で呆然と佇むフローラさんが側に置いた物を見てぽつりと呟いた。


「プールです」


 質問に対し、端的に答える。


 水泳の練習に必要なので、錬金術であらかじめ作っておいたブツだ。


 木製の十五メートル仕様。


 ミミの胸までの水が溜まる部分と、俺の胸までの高さの部分との二段階構造にしてある。


 ちょっと巨大な風呂のような外見だけど、練習するには充分だ。


 初めは海で練習しようと考えていたが、波があるとやりづらいと考え直し、プールにしたというわけである。


 それならなぜ砂浜に来たのかといえば、プールを置ける広い場所がなかったからだ。


「そうなんですね」


 俺の返答を聞き、どこか諦めたような表情で納得するフローラさん。


「それじゃあ、魔力製水っと」


 俺はそんなフローラさんを放置し、生活魔法を発動。


 プールに水を張っていく。


 プールを担いで海水を汲んでくる方法も考えたが、今回は生活魔法で水を張る。


 海水だとしょっぱいので、ミミがびっくりするかもしれないからね。


「ええっ!?」


 俺が水を注ぐ姿を見て、フローラさんが目を見開く。




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