314 潜水服の性能が驚異的だった!?
「了解です。そういえば、この潜水服ってどのくらい潜っていられるんですか?」
結構のんびりと話しているが、大丈夫なのかな。
急に呼吸できなくなったら困るんだけど。
「普通に使えば八時間。激しく動けば六時間ってところですね。長時間潜水できるからといって、過信しないでくださいね? こまめにメンテナンスして、魔石の補充を忘れないようにしておいてください。そうしないと、溺れますよ?」
「肝に銘じて置きます」
使い終わったら毎回錬金術でメンテしておこうと心に誓う。
それにしても長時間潜れる上に会話も可能とは。
この潜水服、凄い性能だな。
その後、実際に剣でモンスターと戦っているところを見学させてもらう。
次に俺が剣でモンスターに挑んだが、大苦戦を強いられてしまった。
敵が強いというより、攻撃が当たらないのだ。
海中のため、剣が思うように触れない。
イライラして力任せに振ると、疑似的な波が起きてモンスターが吹っ飛ばされるという珍事が起きる始末。
テリーさんからは「戦い方がおかしい」と散々言われてしまった……。
「そろそろ戻りましょうか」
一通り練習を終えたころ、テリーさんから終了を告げられる。
そこで初めて時間を忘れて没頭していたことに気付いた。
海の中での行動はどれも新鮮で、とても楽しかったから、つい集中しすぎてしまったようだ。
「了解です」
頷いた俺は皆が待つ船へと戻った。
…………
『おかえりなの!』
「おかえり、なさい」
「ただいま戻りました」
モーターボートに戻ると、ミミとフローラさんが出迎えてくれる。
俺がヘルメットを外していると、テリーさんがフローラさんに声をかけた。
「じゃあ、姉貴、行こうか」
「分かった」
「それじゃあ、行ってきますんで」
「行って、きます」
そう言って、テリーさんとフローラさんが海へ飛び込んだ。
「行ってらっしゃい」
『がんばって!』
俺とミミは二人に向けて手を振り、見送った。
というわけで、次はフローラさんが海の戦闘練習に向かう。
俺とミミは、お留守番タイムだ。
ちょっと暑いので、魔力製水でコップに水を注ぎ、ミミと二人で水分補給。
フローラさんたちを待つ間、のんびりと空を眺めながら休憩する。
船に伝わる穏やかな波の揺れが心地良いな。
「いい眺めだね」
『マスター、海って広いね!』
「うん、端が見えないね〜」
初めて海に出て興奮気味のミミに相づちを打ちながら、周囲を見渡す。
すると、大型の船が通り過ぎていくのが見えた。
「お、あれが沖に出る船かな」
『おっきい船だね!』
「あれでモンスターを倒しに行くのかな?」
頑丈そうな外見だし、戦闘向きのイメージだ。
「あれは漁船ですよ。というか、わざわざモンスターを討伐しに行く船は希少ですね」
俺のひとり言を聞いたテリーさんが、返事を返してくれる。
声がした方を向けば、ちょうどテリーさんとフローラさんが海から顔を出したところだった。
「あ、お帰りなさい」
『お帰りなの!』
「どうでした?」
と、フローラさんに尋ねる。
強くなったと言っていたけど、海の中ではどうだったのだろう。
「ばっちり、です!」
満面の笑みとサムズアップが返ってくる。
これは相当な自信だな。
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