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30 大金入手! その金額はなんと……!?

 

 一気に大金が手に入ってしまった。


 といっても、安定した収入が保証されたわけではない。


 大事に使っていかないと。と、言いつつも昨日は屋台で食べ歩き……。


 無駄遣いせずに、やっていけるかな。


「しかし、このモンスターたちはお前が倒したのか?」


「はい、街へ来る途中に襲われたので、止む無く応戦しました」


 こっち来んな、って感じで石を投げて追い払ったつもりが、倒しちゃったんだよね。


「はぁ……、どの個体も大きさで分かると思うが、一人で倒すようなモンスターじゃねえ。銅級や銀級の冒険者が複数のパーティーで相対して、やっと倒せるかどうかって代物だ。それなのに、どのモンスターも受けた傷は一つだけ。たった一撃で仕留めてやがる……。魔法でも使ったのか?」


「いえ、魔法は使えないです」


 ハンスさんの問いに、首を横に振る。


 石を投げただけです、とは言い出しづらい空気だ。


 すっかり忘れていたが、この世界には魔法が存在する。


 魔法で仕留めたと推測される方が、普通の流れなのかもしれない。


 そういえば、俺のステータスの能力値にも、魔力なる数値が存在していた。


 もしかしたら、俺も魔法が使えるのかな。


「人は見た目によらねえなぁ。きっと、お前みたいな奴が金剛級アダマンの冒険者になっちまうんだろうな……」


「初耳です。そんなランクがあるんですね」


「魔金級の上にあるランクだ。相応の功績を残し、金剛級を持つに相応しい人物と認定されると昇格するらしいぞ。世界に数えるほどしかいないと言われる伝説のような存在だな」


「なんか俺には縁遠い話ですね。だって鉄級だし……」


 まだ、薬草採取の依頼をちょとこなしただけだし、金剛級とか言われてもピンとこない。


「はぁああああッ!?」


 俺が鉄級だと言うと、ハンスさんが目を見開いて驚きの声を上げる。


 でも、事実なんだよね。


「昨日冒険者になって、初めて依頼を受けたばかりです」


「……そうかよ。あれだけ暴れまわっていたブラックドラゴンが全て討伐されたって聞くし、世の中にはよく分からねえことの一つや二つはあるか……」


「ブラックドラゴンが討伐されたんですか?」


「ああ、何日か前にギルドへ連絡が来た。なんでも、王様に神様からブラックドラゴンは全て倒されたって、神託が来たんだと。なんとも胡散臭い話だが、確かにここ数日、ブラックドラゴンの被害報告をピタリと聞かなくなった。まあ、倒されたってんなら、めでてえ話だけどな。事実確認が済んだら大々的に発表されると思うぜ」


「それは良かったです」


 どうやらブラックドラゴンが倒されたことが、少しずつ広まってきているようだ。


 これで混乱が治まってくるといいんだけど。


「……まさかとは思うが、今日もモンスターを持ってきていたりしないだろうな?」


 と、ハンスさんが身構える。


「いえ、倒したモンスターはそれで全部です。昨日は薬草採取をやっていたので」


「そうか。また倒したら遠慮なく持ってこい。上物は大歓迎だぜ。お前はアイテムボックス持ちだし、良い素材が手に入るのは、こちらとしてもありがたいからな」


「分かりました。また、倒すことがあったら持ってきます」


「おう、期待してるぜ」


 報酬を受け取った俺はハンスさんに挨拶し、素材買取所を後にした。


 稼いだ金額を思い出すと、ブルリと体が震える。


 ――金貨八百十四枚。


 手に持って歩いている訳ではないが、ドキドキしてしまう。


 しかし、こうやって依頼達成や素材を売ってお金を得ると、金貨一枚がどれだけ価値のあるものかを思い知らされる。


 それなのに、ルイーズさんは俺の身を案じて、金貨五十枚をポンと出してくれた。


 本当に感謝しかない。


 俺は王都の方角を向くと、目を閉じて軽く頭を下げた。


 頭上にいたミミが慌てて落ちそうになったのは、ご愛嬌。





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