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297 誘惑に勝てず、とんでもない量を大人買い!?

 

「それはいいです」


 と、即答。


 今の彼女の腕前では、海のモンスター討伐に同行させるのは危険だしね。



「ええ〜……」


「それじゃあ、最後に武器屋に行ってみたいんですけど」


「武器屋なら、こっちです……」


 と、ちょっと落ち込んだフローラさんに連れられ、武器屋へ。


 購入したのはオーソドックスな片手剣を一本と木剣を二本。


 そのうち剣術を教わる予定なので、事前に準備しておいた。


 武器屋を出た際、ガラス張りの店がたまたま目に入った。


「む、あれは何の店なんだろう」


 気になって立ち止まる。


 カウンターのガラスケース内は瓶やガラス容器に入った白いものしか置いてない。


 壁面やカウンターの奥など、至る所に巨大な冷蔵庫が設置されているのが特徴的で目を引いた。


「あそこは、乳製品を扱っている、店ですね」


「乳製品っていうと……、まさか……」


 フローラさんの言葉を聞き、驚愕に目を見開く。


「えーっと、バターとかチーズ。生クリームやヨーグルトもですね」


「ちょっと寄って行きましょう」


 俺は早足で店へ向かう。


 このビッグチャンス、逃すわけにはいかない。


「え……? まるもっちーさん? ちょっ」


 俺は出遅れたフローラさんを置いてけぼりにして、入店。


 金に物を言わせて、店主が許す限り買いまくった。


「ふぅ……。大人買いしてしまった……」


 俺は満足感に満たされながら退店。


 やりとげた気持ちが押し寄せ、額を手の甲で拭う。


「買いすぎですよ……。お店の人が驚いていました。使いきれなかったら、腐っちゃいますよ?」


 と、俺の購入数量に驚いたフローラさんが忠告してくれる。


 でもアイテムボックスで管理するから、大丈夫なんだよね。


 この重要なアイテムは来るべき時に備えて、大切に保管しておこう。


「ちゃんと保管できるので大丈夫ですよ。それにしても、ここまで大々的に扱っているお店は初めて見たな」


 今までもチーズやバターはお店で見かけることはあった。


 だが、食品全般を取り扱っているような大きなお店の片隅でひっそりと置かれている程度だ。


 しかも、取り扱っている種類や量が少なかった。


 こんな専門店みたいな感じでやっているお店は初めてだったから、つい衝動買いしちゃったよ。


 まあ、いずれ全部使うだろうし、後悔はない。


「この街は、いろんな種類の牛の飼育が盛んなので、乳製品が豊富なんですよ。鮮度管理が難しいものも手に入るので、他の街より扱っている品が、多いのかもしれないです」


「なるほど、そういうことだったんですね。これはまた来ないとな」


 街を出るまでにもっと一杯買っておこう。


 そう心に誓いつつ、フローラさんに向き直る。


「色々案内してもらってありがとうございます。買い物は終了したので、後は宿を探すだけですね」


「分かりました! こっちです」


 宿という言葉を聞き、フローラさんが待ってましたと言わんばかりの表情になる。


 そして、俺を引っ張って連れて行こうと、手を引き出した。


「い、行きますから、そんなに慌てないで」


 俺はフローラさんに落ち着くように言う。


 なぜそこまで張り切るんだ。


「す、すみません。つい……。それじゃあ、改めて」


 フローラさんはどれだけ自分が舞い上がっていたかに気付き、赤面。


 その後、落ち着きを取り戻した彼女の案内の下、宿へ向かった。


「月の雫亭か」


 案内されてついた宿は月の雫亭。


 高所に建ち、海や町並みが一望できる宿だった。


 冒険者ギルドなどがある主要エリアからは少し離れるが、この眺めは素晴らしいな。


「どうぞ! ご飯が、美味しいですよ」


「へえ、それは楽しみだな」


『ミミも楽しみなの!』


 フローラさんの言葉に食いつく、俺とミミ。


 海の街での料理はずっと楽しみにしていただけあって、期待が膨らむ。


 どんなメニューがあるのかな。


「お、いらっしゃい。お二人さん? って、あれ?」


 宿に入ると、男性の店員が出迎えてくれる。


 が、俺の顔を見て驚きの表情となっていた。


 そしてそれは俺たちも同じだった。


「あ、貴方は」


『こんにちは!』


 ミミが嬉しそうに手を振る。


 そう、俺たちはこの人と初対面ではなかった。




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