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290 声が聞こえるも、とんでもない事態に!?

 

「悲鳴?」


 声質からして、女性のようだ。



 多分、さっき聞こえた音も悲鳴だったのだろう。


 しかし、森の中で響いたせいか、どこから聞こえたか詳細な方向までは分からない。


『あっちから聞こえたの!』


 俺の逡巡を察してか、ミミが声の聞こえた方向を指差してくれる。


「よし、方向転換だ。人を見つけたら教えてね」


『分かったの!』


「声の大きさからして、この辺りだと思うんだけど……。誰かいませんか!」


 俺は森の中へ飛び込み、ミミが指し示した方へ駆けつつ呼びかけた。


 反応が返ってくればいいんだけど。


 と、思っていたら、ミミがくいくいと引っ張ってくる。


『マスター! 居たの!』


 ミミが教えてくれた方向を凝視すれば、小さな人影が木の合間からかすかに見えた。


「ナイス、ミミ!」


 俺は一気に走る速度を上げた。


 近づくにつれ、女性が複数のモンスターと戦っていることが分かる。


 戦況はかなり不利なようで、追い詰められている感じだ。


「はぁ……はぁ……」


 荒い息を吐く女性は追い詰められ、木に背を預けた。


 包囲したモンスターが今にも飛び掛りそうである。


「よっと」


 俺はすかさず投石。


 女性を包囲していたモンスターを、一瞬で倒しきる。


「え?」


「大丈夫ですか?」


 驚いて固まる女性に話しかける。


 怪我していないだろうか。


「は、はい……。今のは……貴方が?」


 どうやら誰がモンスターを倒したのか分からなかったみたいだ。


 まあ、遠くから石を投げたから、いきなりモンスターが倒れたように見えたのかもしれないな。


「ええ。危なそうだったので、横から失礼しました」


「ありがとうございます、助かりました。私はフローラと言います」


「どうも、まるもっちーと言います。こっちは従魔のミミです」


『こんにちは!』


 フローラさんが名乗り、お礼を言ってくれる。


 俺たちもそれに応えて自己紹介。


 ミミが手を振ると、フローラさんが食い入るように凝視する。


 どうしたんだ?


「か、かわいい! かわいい従魔ですね!」


 かわいいって二回言ったぞ。


 でも、事実だ。


「ええ。とてもかわいいんです」


『う〜……』


 俺とフローラさんからかわいいと言われ、ミミが俺の足にしがみ付くようにして隠れた。


 照れてしまったのかな。


「その服、とても似合って、いて、かわいいです!」


 と、フローラさんが鼻息荒くまくしたてる。


 その言葉に食いついたミミが、俺の陰からパッと表に飛び出した。


『これはね、マスターが作ってくれたの! お揃いなんだよ!』


 と、言いながらフローラさんの前でぴょんぴょん跳ねる。


 その姿を見たフローラさんが両手を頬に当て、うっとりした表情で「かわいい」と連呼していた。


 確かにミミの元気一杯な姿はかわいいんだよね。それは間違いない。


 まあとりあえず、話を進めていくか。


「倒したモンスターは、そちらで処理してもらって結構ですので」


 もし討伐依頼を受けていたのなら、横取りしたみたいになってしまう。


 モンスターは倒したけど、ここはしっかりと受け取りを断ろう。


「いえ、倒したのは、貴方、なので、どうぞ」


 が、フローラさんも譲ってくる。


 これは引けないぞ。


「いえ、どうぞどうぞ」


 と、再度譲る。


 この勝負、負けるわけにはいかない!


「いえいえ、どうぞ、どうぞ」


 が、返される。


「そう言わず、どうぞ」


『どうぞどうぞ!』


 俺が苦戦していると、ミミが加勢してくれる。


 これは心強い。


「そ、それじゃあ、いただきます……」


 俺たち二人の圧に負けて、フローラさんは受け取ることを了承してくれた。


 こういうとき二人掛かりだと、ごり押しが出来ていいな。




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