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183 お宅訪問! 衝撃の展開に……!

 

 翌日、朝食を食べた後、ジョゼさんから説明を受け、コンロとオーブンを受け取った。


 その後、工房の掃除洗濯を済ませ、昼食を作る。


 いつもならその足で街の外へ向かうのだが、今日はその前にマーガレットさん宅へ商品を届けに行く。


 地図を見ながら住宅街を進み、目的の家を探す。


 一時間ほど歩いていると目的の住所へ到着する。


 少し古さを感じるが、隅々まで掃除が行き届いた趣のある一軒家だ。


 どうやらここが依頼のあったマーガレットさんのお宅のようだった。


「こんにちは。クマさん工房から来ました」


 呼び鈴を鳴らし、声をかける。


 しばらくすると扉が開き、穏やかな表情をした初老の女性が顔を出した。


「あら、いらっしゃい。今日は小さいクマさんや小さいお嬢さんじゃないのね」


 ジョゼさん……、ここまでぬいるぐみで来たことがあるのか……。


 と、マーガレットさんの言葉で察してしまう。


「はい。ジョゼさんはレースに向けての準備で手が離せないので、助手の俺が来ました。今日はよろしくお願いします」


『よろしくお願いします!』


 ジョゼさんの代わりに来たことを告げ、ミミと一緒にご挨拶。


「あらあら、大きい貴方も、小さいその子もかわいいわね。さあ、どうぞ」


「失礼します。それで、今日はコンロとオーブンの取り付けでしたね?」


 お宅へ上がり、依頼の確認を行う。


「そうなの。今まで使っていた物の調子が悪くなったから、新しいのを買ったのよ」


「そうだったんですね。それじゃあ、古いのを回収して、早速新しいのを取り付けますね」


「お願いするわ」


 マーガレットさんの後に続き、キッチンまで案内してもらう。


 調子が悪くなったというコンロとオーブンは中々の年代物だった。


 しっかりと使いこみ、寿命が来たって感じだな。


 これなら、修理するより新調した方が安く済むし、燃費も良くなりそうだ。


「これですね。それじゃあ、取り外してっと」


「あら、早いわね」


 俺がオーブンとコンロを持ち上げもせずに、アイテムボックスへ回収したのを見てマーガレットさんが驚く。


「まだまだ時間がかかると思うので、座って待っていてください」


 取り付け自体はすぐ終わる。だけど、試運転をしないといけなので、時間は掛かるんだよね。


「そうさせてもらうわ。あら、何かしら?」


 マーガレットさんが側にあったロッキングチェアに座る。


 すると、ミミがマーガレットさんの側へトコトコと近づいていった。


『どうぞ。美味しいよ?』


 と、笑顔で飴を差し出す。


 ミミの最近のトレンドは飴を振る舞うことのようだ。


「あらあら、優しいのね。それじゃあ、頂こうかしら」


『少々お待ち下さいなの』


 飴を渡したミミは、マーガレットさんに笑顔でお辞儀。


 ナイスな接客だぜ。


「うふふ、お行儀がいいのね。こちらへいらっしゃい」


 マーガレットさんはミミが気に入ったのか、自身の膝に座るよう手招きする。


『マスター、座っていい?』


 と、ミミが聞いてくる。


 仕事中ということをちゃんと理解しているから、確認してくれたんだろうな。


 偉いぜ。


「いいよ。すみません、面倒を見てもらって」


 ミミにOKを出し、マーガレットさんにお礼を言う。


「いいえ、相手をしてもらっているのは私の方よ」


『わぁ、揺れるの!』


 マーガレットさんの膝の上に座ったミミは初体験のロッキングチェアに大興奮。


 楽しそうに俺へ手を振ってくれる。


「クマさんや女の子もかわいかったけど、貴方もなかなかね」


『んふー♪』


 ミミはマーガレットさんに頭を撫でられ、ご満悦の様子だった。


 ミミがマーガレットさんと過ごしてくれるお陰で、こちらは作業に集中できる。


 新しいオーブンとコンロを設置し、魔石をセット。


「よし、これで一度起動してみるか。どうかな、と」


 オーブンを起動後、ドアを開けて、熱が出ているか手を入れて確認してみる。


 手が熱を感じる。問題無さそうだ。


 次にコンロのスイッチを入れる。すると、火が点いた。


 二つとも問題なく動作するのを確認した後、マーガレットさんの方を向く。


「ん、大丈夫みたいだな。取り付けが終わりました」


「あら、ありがとう」


「それじゃあ、こちらの書類にサインをお願いできますか」


 と、机に書類とペンを置く。


 代金は店頭で先に貰っているので、あとはサインを貰えば終了だ。


「分かったわ」


 マーガレットさんからサインを貰い、無事依頼終了。


「毎度ありがとうございました」


「ご苦労様。またよろしくね」


「こちらこそ、またよろしくお願いします。それでは失礼します」


『失礼します!』


 俺とミミは、マーガレットさん宅を辞去し、一旦工房へと戻った。



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