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163 森到着! まさかの事態に……!

 

 翌日、朝の内に家事を済ませた俺は街の外に出た。


 近場の適当な森へ入り、奥へと進む。


 開けた場所を見つけると、人目がないことを確認。


 誰もいないよな?


「この辺でいいか」


『何するの?』


 ミミが興味津々といった様子で尋ねてきた。


「錬金術で服を作ってみようと思ってね」


『そんなことができるの?』


「女神様から頂いたスキルを使えばいけると思う」


 金の延べ棒を作り出せたんだから、服もいけるだろうという算段だ。


 ただ、やってみる前からひとつだけ問題があるのは分かっている。


 ――それは消費魔力だ。


 俺が錬金術で金の延べ棒を作った時は凄まじい疲労感に襲われた。


 が、ジョゼさんが錬金術で紅茶を作った時は全く疲れていない様子だった。


 それは事前に材料を用意した上に、魔石の魔力を使ったためだ。


 つまり、あらかじめ準備をした分だけ、自身の魔力を使わずに済むのだ。


 あの時のジョゼさんは、魔法陣を描き、材料を揃え、魔石を補助に使っていたから、消費魔力がゼロに近かったのだろう。


 が、俺はその全てを自分の魔力で代替したので、大変なことになってしまった。


 しばらく休んだら動けるようになったが、もうあんな状態はご免だ。


 そうならないためにも、事前に街で布などを買って材料を揃えておくべきだったな。


 外まで出て来て、準備不足だったことに気付いてしまう。失敗だ……。


 なら、服を作らず、今着ているオーバーオールを直すか。


 そうすれば一から作らずに済むので、魔力の消費を抑えられそうである。


 それに加えて、アイテムボックス内にある魔石を使えば、更に使用魔力を削減できる。


 ……いや、待てよ。


 モンスターの死骸をそのまま素材にすれば、服を一から作り出せるかもしれない。


 死骸の中にある魔石を使えば、魔力消費も抑えられるし、丁度いいんじゃないだろうか。


 多分、モンスターの体内にある魔石が大きければ大きいほど、負担が減って成功率も上がるはず。


 今俺のアイテムボックス内にあるモンスターの死骸で、一番魔石が大きいものってなんだろう?


「……あ、邪魔で使い道がないものが丁度あった」


 と、思い出す。


 俺は、どう処分しようか困っていたブラックドラゴンの死骸をひとつ取り出した。


 これだけの素材と魔石があれば、服なんて余裕で作れそうだ。


「こいつで服を創ってみるか……。で、何の服を創ろう……」


 オーバーオールを直すのではなく新しいものを作るなら、ちょっとこだわりたい。


 創造補助スキルを使えば、服のデザインもより取り見取りだしね。


 何がいいかな。


「ヴィヴィアンさんのところの制服も良かったなぁ。うーん……、制服っぽくて、作業が出来て、冒険者の依頼をする時にも使い勝手がいい感じにしたいな」


『難問だね!』


 俺の呟きを聞き、ミミが難しそうな顔で腕組みする。


 そんなかわいらしい仕草を見ながら思いを巡らせていると、急に閃いた。


「ん〜……。お、そうだ。あれなんていいんじゃないかな」


『思いついた?』


「うん。やってみるよ。少し下がっていて」



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