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159 驚愕するジョゼ。とんでもないことに……!?

 

「それじゃあ、ジョゼさんを呼びに言ってご飯にしよう」


『わーい!』


 ご飯が出来たことを報せにミミと二人、ジョゼさんがいる作業場へと向かう。


 ジョゼさんは魔走車をいじっており、俺たちが近づいたことに気付いていない。


「ジョゼさん。ジョゼさん? おーい!」


 呼びかけても全く反応がないので、最後は叫んだ。


 すると、ジョゼさんがびくりと体を震わせ、こちらへ振り向く。


「む、君か。どうやら集中していたようだ。何か用かい?」


「夕食が出来ましたよ。今日は終わりにしたらどうですか」


 ジョゼさんは集中しすぎていたせいか、時間の経過にも気が付いていない様子だ。


 錬金術のことになると他のことが目に入らなくなるのかな。


「もうこんな時間か……。片づけをして、着替えたらダイニングに行くよ」


「片付けは俺がするので、着替えてきてくださいよ」


「いや、道具類は自分で管理したいから、ここは私がやるよ。少し待っていてくれたまえ」


「分かりました。それじゃあ先に行ってますね」


「うむ。すぐ向かう」


 キッチンへ帰り、ジョゼさんが片づけをしている間に、料理をダイニングに運ぶ。


 これでいつでも食べられるぞ。


「準備完了。座って待ってようか」


『ジョゼさん、まだかな?』


 椅子に座ったミミが待ち遠しそうに足をブラブラさせる。


「もうすぐだからね」と返事をしていると、唐突に叫び声が聞こえてきた。


「何だこれはぁ〜〜ッ! どうなっている!?」


「っ!? ジョゼさん、どうかしましたか?」


『大丈夫?』


 驚いた俺たちは、ジョゼさんの下へ慌てて駆けつけた。


 現場に着くと、まるで砂漠の中でも進むように、フラフラとさまようジョゼさんの姿があった。


「ここは本当に私の工房か? どこに行ってもツルツルのピカピカで、綺麗に整理されているんだが……」


 などと呟きながら、キッチンの方へ向かい、ひとつの片手鍋を手にした。


「この鍋とか焦げ付いたままほったらかしてあったのに新品のようだ!」


 ピカピカすぎる……、と呟きながら、今度はクローゼットを開け、一着の服を取り出す。


「この服は油を零したから染みになっていたのに跡も残っていない!」


 油汚れは頑固で落ちないんだぞ、と強調しながら走り、ある部屋の角を指差す。


「ここの角に塗料を零して色が変わってしまったはずなのに、元通りだ!」


 いつの間に改装したんだ、と呟き、腕組みして立ち止まってしまう。


 ……うん、大体が魔法で一発でした。



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