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155 新たな出会い! まさかの事態に……!!!

 

「うーん……、そういった物はないと思います」


 クラリッサさんに問われ、少し考えてから答える。


 ジョゼさんはずっと一人でやっていたし、そういう物はないはず。


 もしあったとしても、俺とミミでは絶対にサイズが合わない。


 制服を着ることになっても、新調しないといけないだろうな。


「服屋にも行ってみる?」


「ありがとうございます。でも、俺はサイズのせいで特注になってしまうんですよ。残念ですが、店に行っても既製品は買えないんです」


 ライラさんが厚意で服屋に案内してくれようとするも、断っておく。


 俺の体だと既製品は試着すらかなわない。


 オーダーとなると時間を取らせてしまうし、服の購入は別の機会にするべきだ。


「じゃあ、場所だけ教えてあげる。時間がある時に訪ねてみるといいよ」


「助かります。どうにかしたいとは思っていたんで」


 親切に場所を教えてくれるライラさんにお礼を言う。


 服屋か、そうなると普段着だけでなく、作業着も買っておいた方がいいかもしれないな。


 そんな事を考えていると、二人がクスクスと笑い出す。


「それにしても二人ともそっくりだね」


「うんうん。ひと目で分かったもん」


 と、クラリッサさんとライラさんが笑顔で頷き合う。


「なんの話ですか?」


 俺とミミの見た目が似ているということだろうか。


 それだと、ひと目で分かると言う台詞に繋がらない気もするけど。


「うちの先生ね、作業が停滞するとぬいぐるみを作り出すのよ」


 含み笑いをしつつクラリッサさんが語る。


 ほほう、ヴィヴィアンさんにはそんな癖があるのか。


「そうそう。で、今回はやたら大きいのを作り出したから何事かと思ったら、会った人の実物大を作っているって言い出してびっくりよ」


 両手を広げて大きさをアピールするライラさん。


 話の流れからすると、その実物大って……、まさか……。


「軽い気持ちで質問した子がかわいそうだったわ……」


 当時のことを思い出したのか、クラリッサさんが肩をすくめてため息を吐く。


「ねー。先生がずっと熱く語るから動けなくなってたよね」


 フフ、とライラさんが笑う。


 ヴィヴィアンさんのぬいぐるみ愛は中々のもののようだ。


 巻き込まれた人は災難だったな。


「つまり、ヴィヴィアンさんの工房には、俺とミミのぬいぐるみがあるんですね」


 それが俺とミミにそっくり、というわけか。


「そういうこと!」


「瓜二つなんだから!」


 クラリッサさんとライラさんが目を輝かせてうんうんと頷いた。


 そんなに似ているのか……。


 ヴィヴィアンさんの意外な一面について盛り上がっている間に、食材を売っている区画へ到着した。


 そしてそのまま二人に案内される形で、買い物をしていくことになる。


 二人とも買い慣れているので、迷いがない。俺に話しながら、すいすいと買っていく。


 俺も二人のお陰で一人で探すよりもはるかに早く買い物を済ませることが出来た。


 買う量に迷った時は、アイテムボックスがあるからちょっと多めに買っておいた。


 二人には驚かれたけど、料理中に材料が足りない方が困るからね。


 そして、全員が必要な物を買い終えた頃、それは起きた。


「ああああ! 貴方はぁあああ!」


 急に市場の真ん中で大声を上げる人が現れたのだ。


 もの凄い驚きようである。


「……ねえ、こっちを見て叫んでない?」


 クラリッサさんが眉根を寄せて、叫ぶ人を見つめる。


 そう言われると、確かにこちらを見ているような……。



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