122 とんでもない衝撃の事実が発覚……!
見つけた穴は、かなり不自然なものだった。
穴は大きく、ブラックドラゴンが充分出入りできる大きさはあった。
気になったのはその洞窟くらいだ。
ついでに周囲の山々も見て来たが、何もなかった。
「そこが怪しいわね。早速内部を調べてみましょうか」
「分かりました。こっちです」
「洞窟探検か〜。いいね! ワクワクだよ」
俺は、皆を連れて見つけた洞窟へと向かった。
岩山のせいで、見晴らしは良く、足元に注意すれば進行はかなり楽なものとなった。
しばらく進み、洞窟の入り口へと到着。入り口を軽く調べた後、中へ入る。
オレリアさんにモンスターの気配を探ってもらいながら洞窟の中を進んで行く。
といっても、数分進むと突き当たりに到着してしまう。
そこは巨大な空洞。山の内側がごっそり削られたかのように巨大な空間が広がっていた。
頂上が活火山の火口のように空いていて、外の光が入り込み、周囲がよく見える。
「この山、ほとんど空洞だったのね。これだけ広いなら中にブラックドラゴンが住んでいてもおかしくないわね」
「広いね〜。中に村が作れそうだよ」
巨大な空間を前に、オレリアさんとニコルさんが感想を漏らす。
「でも、生活の痕跡はありませんね。何かを食べた残骸や、巣のようなものが見当たらない」
地面には薄くスライスしたような岩が大量にあるだけ。
複数の巨大なモンスターが生活していたようには到底見えない。
「そうなのよね。あれだけの数が生活していたなら、ひと目で分かるはずなんだけど……。匂いすらないわね」
「見て見て〜。石の山だよ〜」
ニコルさんが薄い岩が積み上がっている場所の上に立ち、ポーズを取る。
そんな姿を見て、オレリアさんがたしなめる。
「ちょっと、危ないわよ」
「なんでしょう。結構ありますね」
俺は自分の足元にあった、薄い岩を一枚拾ってみた。
加工したものには見えないが、妙に量が多い。
山の内部が削れた時に出たものだろうか。
「その大きさの岩を片手で軽々と持ち上げないで……、私の常識がおかしくなるから。うーん……、人為的な感じはしないけど、自然に堆積したにしては、石しかないわね」
「ねえねえ、この岩かっこよくない? 模様が付いてる」
「ん? それって」
ニコルさんが指差す岩を見て、俺は首を傾げる。
どうにも規則的な感じがする。誰かが彫ったのか?
いや、そんな感じではない。むしろ……。
「ねえ、まるもっちー君、君の力なら石を動かせる?」
「大丈夫だと思います。これを裏返して繋いでみるんですね」
オレリアさんの考えを察し、頷く。きっと俺と同じことを考えたのだろう。
「ええ、私たちの予想が正しければ、はっきり分かるはずよ」
「やってみます」
「お、私もやるやる〜」
俺とニコルさんで周囲の岩をパズルのようにくっつけて回った。
「できたー!」
「……そういうことだったんですね」
喜ぶニコルさんと、頷く俺。
繋げた岩に刻まれていたのは顔型。
これはきっとブラックドラゴンの表面に付着していた岩なのだ。




