114 呼ばれて行ったら、とんでもない雰囲気だった……!
翌日、トマさんが担当しているのとは別の場所の解体作業現場へ向かう。
監督役の人に挨拶すると、ギルドマスターの言ったとおり、話が通っていた。
「話は聞いている。廃材撤去の依頼を受けてくれたんだろ?」
「そうです。まるもっちーと言います。よろしくお願いします」
「おう。で、ここが初めての作業ってわけじゃないんだよな? 何か聞きたいことはあるか?」
「いえ、大丈夫です」
「そうか、廃材はあそこに固めてある。じゃあ、頼むわ」
「はい、分かりました」
監督役の人を見送り、廃材が置いてある場所へ向かう。
「よし、それじゃあ始めるか」
山状に積まれた廃材を前にぐるりと肩を回す。
『ミミ、頑張るよ!』
「頼りにしてるよ」
『任せて!』
俺とミミは互いにサムズアップし、ウインク。
今日も一杯運ぶとしますか。
…………
数日後、とうとうアックスブルの引渡しが終了した。
今回はシプレの街の現状を知っている周囲の街が、復興支援目的で相場以上の値段かつ、大量に購入してくれたそうだ。中には遠方の街からはるばる買い付けに来た人までいたと聞く。
そのせいで予想以上に早く捌けたらしい。
ポーラさんにその話を聞いていたら、ギルドマスターの部屋へ来いと連絡が入った。
アックスブルの話かな、と部屋へ向かうと、そういう感じではなかった。
ソファへ座れ、と言われて腰掛け周囲を見渡す。
室内にはギルドマスター、受付のロザリーさんとリリアーヌさん、防壁修復担当のロックさんに解体作業担当のトマさんなんかがいる。
皆、ソファに腰掛けた俺を何とも言えない表情で見下ろしていた。
「あの……?」
俺は恐る恐ると言った感じで、首を傾げた。
皆揃って何の用だろう?
「「「「おかしい……」」」」
皆が同時にため息をつき、こめかみに手を当てる。
「なんのことでしょうか?」
「「「「大体全部だ!!!」」」」
全部だったか……。って、全部の内訳が分からないぞ。




