表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/322

11 願い事を聞かれるも、とんでもないことに……!

 

『私は女神セレーナ。よろしくねぇ』


 赤い髪でツインテールの美女がビシッと決めポーズを取る。


『俺はソルリス。女神だ』


 黄色い髪でポニーテールの美女がVサインを作って、ニカッと笑う。


『『私たちがこの世界の女神だ!』』


 掛け声と共に、背後でカラフルな煙が派手に炸裂。


 何か違う、と思ったのは黙っておいた方が良さそうだ。


『あなた、今失礼なことを考えたでしょ〜』


『おいおい、いけないことを考える奴には呪いをかけちまうぜ?』


「止めて下さい! すいませんでした!」


 出会い頭に呪いをかけると言う自称女神に俺は平謝り。


 ブラックドラゴンに殺されそうになったと思ったら、次は女神に呪いをかけられるとか笑えない。


 しかし、この人達は本当に神様なのだろうか。それに、何しに来たのだろう。


「あの、俺に何か用ですか?」


 たまたま通りかかったというわけでもなさそうだし、気になる。


『君、一人であれだけのブラックドラゴンを倒しちゃうなんて、凄いねぇ』


「いや……倒したっていうより、勝手に死んだと言った方が正しいかと」


 慌てて餅を食ったブラックドラゴンが、勝手に喉に詰まらせただけだ。


 倒したという言葉はふさわしくない気がする。


『ううん、そんなことないわ。あれは貴方が倒したの。大したものよ?』


『そうだぞ。分散せずに固まったまま行動するから、こりゃあ大変なことになるなと思ってたんだぜ?』


「全部? もう王都に向かう個体はいないんですか?」


『そうよ。それどころか、この世界にいる全てよ』


『これでブラックドラゴンは全滅だ。中々やるな!』


「偶然が重なっただけですけどね」


 こちらとしては必死に抵抗しただけだ。


 倒そうと考えての行動ではないし、倒せるとも思っていなかった。


『というわけで、魔澱濁を倒してもらったお礼に、願い事を三つ叶えてあげるわ』


『それだけ助かったってことだ。三つだけだから、ちゃんと考えろよ?』


「おお!? 本当に何でもいいんですか?」


 女神を自称する二人が、願い事を叶えてくれるという。


 そういうことが出来るということは、やはり神様なのかな……。


 なんという棚ぼた展開。


 これを遠慮するのは勿体無い。


『任せなさい。こう見えて女神ですから!』


『そうだぜ。さあ、願いを言いな!』


「じゃあ、俺を元の体に戻してください、お願いします!」


 一番の願いは元の世界に帰ることであったが、この体のまま戻るわけにもいかない。


 そうなってくると、体を元に戻す方が先決だ。


『ごめ〜ん』


『無理だな』


「無理なのかよ!」




 本作品を読んでいただき、ありがとうございます!


 面白い、続きが読みたいと思っていただけたなら、

 広告の下のブックマークの登録、

 ポイント投入欄を☆☆☆☆から★★★★★にしていただけると、作者の励みになります!


 よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ