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107/415

107 隠密行動の結果、とんでもない状態に……!?


「それじゃあ行こうか」


『お外、まだ暗いね』


 俺はミミと手を繋ぐと宿を出た。


 外と接する防壁までは距離があるので、ミミには頭上に乗ってもらい、早朝ランニング。


 街から畑に出る防壁の通路には衛兵がいるので、壊れている部分からこっそりすり抜ける。


 しばらく走っていると、修復作業の現場が見えてきた。


「今作業をしているのは、この辺りかな?」


『壁が直してあるね。でもあっちは壊れてる?』


 二人で壁の周りを見て回る。


 昨日は軽く前を通っただけなので、じっくりと見るのは初めてだ。


 細かく見ると、違和感がある。足場や壁には不自然な壊れ方をしている部分が散見された。


「ロックさんが言っていた通り、モンスターに壊されちゃうみたいだな……」


『マスター、誰か来たよ』


「ッ、まずい、隠れるよ」


 慌てた俺はミミを抱えると瓦礫の陰に身を隠した。


 すると、二人の男がさっきまで居た場所を通り、立ち止まる。


 辺りを見回しながら、なにやら話し始めた。


「おい、今誰かいなかったか?」


「見間違いだろ? まだ作業開始には早すぎる。こんな危ないところに来る物好きもいないだろ」


「それもそうか。もし子供が迷い込むなら、もう少し日が昇ってからか」


「寝ぼけて来るには遠すぎるしな。モンスターの可能性はありそうか?」


「いや、そんな感じじゃなかった。多分俺の見間違いだ」


「眠くなってきたのか? そろそろ交代時間だから、気を引き締めろよ」


「ああ、ちょっと気が緩んでいたみたいだ。もうひと頑張りといくか」


 異常がないことを確認した二人はその場から去って行った。


「なるほど、見回りがいるのか」


『守ってるんだね』


 壁が直っていないのだから、当然か。


 しかしこれでは防壁の周囲でモンスター退治はできそうにない。


 少し離れる必要がありそうだ。


 俺は見回りに気づかれないようにしながら壁を抜けて外に出た。


 どの辺りからモンスターがやってくるのだろうと、目を凝らす。


 平野は遠くまで見えるも、モンスターの影はない。


 となると、


「多分、あの森からモンスターが来るんだろうな」


 一番近くにある大きな森を見て呟く。


『広いね。うまく見つけられるかな』


「一応、夜は暗くて無理そうだから早朝にしたけど、どうだろう。気長にいこうか」


『頑張って探すよ!』


「俺も頑張ろうかな」


 防壁の周囲には見回りの人がいるみたいだし、必要以上に危機感を感じる必要は無さそうだ。


 期限のある依頼でもないし、じっくりと腰をすえていこう。


 俺とミミは頷き合うと、森の中へと入った。


 …………


 森へ入って数時間。戦果は上々であった。


「探さなくても向こうから寄ってくるし、意外と倒せたな」


『いっぱいだね!』


 どういう結果になるか予想できなかったモンスター討伐だったが、順調に討伐数を伸ばしていた。


 遠くに発見した場合は俺が投石。


 こちらへ向かって来る個体がいれば、ミミが蔓を生やして拘束。


 二人のコンビネーションの前に、モンスターは俺たちに近づくことすら出来ない。


 倒したモンスターはとりあえずアイテムボックスへ収納。


 数を確認すればモンスター×134と出る。


 よく見かけて一番倒したのは巨大な鶏だ。頭部のとさかが巨大なハンマーのようになっていたのが印象的だった。


 鑑定してみるとハンマーヘッドチキンと出た。なるほど、確かにそんな見た目だ。


 ちなみに鑑定もせず、自分で意識して分類しなければ、全てモンスターという分類でまとめてアイテムボックスに収納される。


 ベンダーラ草も意識しなければ薬草、薬草と意識しなければ草、といった感じに分類される。


 収納する時はちょっと注意が必要だ。


 今回は全部纏めてしまった方が楽なので、モンスターという分類で収納してしまう。


 結構倒したかなと、意識した時には日が昇り、森の中も少し明るくなりつつあった。


「一旦、朝食にしようか。といってもパンとチーズくらいしかないけど……」


『わーい! パンとチーズ好きだよ』


「そっか。じゃあ、ちょっと休憩にしよう」


『はーい!』


 俺たちは一旦森の外に出て、朝食を取ることにする。


 平野に出て、適当な岩に腰掛け、朝食タイム。


 朝陽を浴びながら、チーズを挟んだパンを頬張る。


「大分明るくなってきたな」


『お日様が眩しいね』


「もう少し奥まで足を延ばしてみるか。疲れてない?」


『うん! まだまだ元気だよ』


「よーし、もう少しモンスターを倒しておこうか」


『行こー!』


 朝食という小休止を挟んで、再度討伐へ向かうことを決める。


 目標としては、探しても中々出会えないくらいにモンスターの数を減らしたい。


 そうすれば壁の方へ向かうモンスターも自然と減るだろう。



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