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101 とんでもない人物と再会……!


 シモーヌさんと別れた俺は、宿を取った。


 今回は肉をさばききるまで、この街に居る必要がある。


 しばらく滞在するわけだし、宿は奮発して二部屋あるタイプのグレードの高い部屋にしてみた。


 その日は、色々と時間を取られたこともあり、宿で食事を取ってそのまま就寝した。


 翌朝、朝食を手早く済ませた俺たちは依頼を受けるべく、早速ギルドへ向かった。


「じゃあ、依頼をやっていきますかね」


『頑張るよ!』


 俺とミミ、二人とも気力は充実。やる気満々である。


「あ、まるもっちーとミミちゃんだ。おはよ〜」


 声をかけられ、振り向けばニコルさんが元気いっぱいに手を振っていた。


「ニコルさん、おはようございます」


「依頼探し?」


「そうですね。ニコルさんもですか?」


「そうそう、いい感じの討伐依頼がないか、物色中なんだよね」


 顎に手を当てたニコルさんは依頼書の張られた掲示板じっと見つめたまま答えた。


「大丈夫ですか? また迷子に……」


『大丈夫?』


 心配になった俺たちは、つい声をかけてしまう。


 また小動物に気を取られて、森の奥深くに入って行ったりしないだろうか。


 ……想像しただけでハラハラするな。


「ならないよ! 大丈夫だから……、多分」


 ニコルさんは最後の方が消え入りそうな声になりつつも反論する。


「誰かとパーティーを組んだ方がいいんじゃないですか?」


 突発的な行動をしようとしたら襟首を掴んで止めるメンバーの必要性を感じる。


 もしくは、迷っても現在地を知る術を持っている人が側に居た方がいいんじゃないだろうか。


「ふっふ〜ん、こう見えて私って超強いんだよ。だから、ひとりでも問題ないの」


 マントを格好良くはためかせ、鼻息荒く胸を張るニコルさん。


「いえ、強さではなくてですね……」


 三日間も森をさまよっても健康な状態で生存しているのだから、戦闘能力かサバイバル能力が高いのだろう。


 が、問題なのは性格面というか、なんというか……。


「お、これにしよっ。じゃあ、私は行くよ。まるもっちーも依頼頑張ってね」


 俺が心配そうに見つめる中、ニコルさんは依頼を見つけ受付へと行ってしまった。


「まあ、俺と違って新人じゃないんだから、心配しすぎるのはお節介なだけだな」


 ああ見えて、俺なんかより経験豊富なのは確実。


 もしかしたらベテランなのかもしれない。


 あまり気に掛けすぎるのも失礼だ。


 そう考えた俺は、依頼を受けてギルドを後にするニコルさんに手を振って見送った。


 頑張ってください!


 さて、先輩のことを心配するより、自分のことだ。


 どんな依頼を受けよう。


 無難なところならタマリの街のときのように、採取系か運搬系の依頼でいいだろう。


 でもここで依頼を受けるなら、街の復興に繋がることをやりたい。


 依頼書を読むだけでは、その辺りのことが見えてこない。


 ここは受付で色々聞いてから依頼を決めた方がいいかもしれないな。


 そう思い、受付へ向かう。


「あの、すいません」


「ご来訪ありがとうございます。受付担当のリリアーヌが承ります。あら、まるもっちーさんですね、お話は伺っています。何か特別な用件でしょうか」


 初対面だが、向こうは俺の事を知っている様子。


 きっとギルドマスターかロザリーさんが話をしておいてくれたのだろう。



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