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ジュディ王妃。

「まあまあ。あの子とも従姉妹なのですし、子供の頃あんなに仲良く遊んだのですもの。今度ジュディに言ってお茶会の機会でももちましょうね」


「ありがとうございますお母様。わたくし、アンジェリカ様とお話ししたいと思いますわ」


 女性のみのお茶会ならマクシミリアンの乱入も無いだろうし。そもそもマクシミリアンとアンジェリカ様が仲良くお話ししている姿も想像できない。


 でも念のため聞いてみなくっちゃ。


「わたくしマクシミリアン様とはあんまりお会いしたく無いのですけど……」


「そうね。あの子に見つかると厄介ね。そうだわマリアンヌ。貴女マリカの姿でゆけば良いのではなくて? わたくしの侍女のふりをしてジュディのもとまで行くの。そうよ。そうしましょう?」


 ああそれならなんとかなりそう?


「そうですね。お母様。そうしましょう」


 うん。マリカとしてならなんとかなりそう? マリカがお母様にくっついてたら知ってる人には変に思われるかもだけど、そこはそれ。聖女の貸し出しだって通せば良いだけだし?



 あは。


 アンジェリカ様とのお茶会かぁ。


 楽しみだ。




 ☆☆☆




 そんなこんなでお茶会当日。


 馬車で王宮の大門をくぐる。馬車付き場、乗降場? そんな場所に馬車は止まってあたしとお母様は優雅に降りる。


 赤い絨毯が玄関まで伸びてる。なんだか映画の祭典のレッドカーペットみたいだよね。


 普段マリカの時はこんなところ歩かないでもっと端っこの入り口から入ってるから、このふわふわな歩き心地は新鮮。なんだかお金持ちになった気分。って、あたし今公爵令嬢だったっけって今更ながら思い浮かぶ。


 やっぱり流石に王宮なんだよねここ。そんなこと考えながらお母様の後ろをついて行った。


 まあ今のあたしはマリアンヌじゃなくて侍女のマリカって設定だから、そこまで緊張もしないでも済んでるけど。




 道中マクシミリアンには遭遇しなくて済んだ。無事にジュディ王妃の住む後宮に差し掛かった所で。


「お母様、わたくしそろそろマリアンヌの姿に戻った方が良いのでしょうか?」


 と、こっそりと聞く。


 周囲には常に数人の人が居て、うかつに変身するわけにもいかなくて。


「そうねえ。どこかマリアンヌに戻れる場所があれば良いのですけど」


 と、お母様も周囲を見渡して。


 うーん。トイレがすぐわかるところにあれば良いんだけどなかなか勝手がわからない。


 そもそもやんごとなき方が使用するそれと従業員用っていうか侍女さんたちが使用するそれは全然違う場所にあるはずで。


 そう簡単に客人が黙って入れる場所には無いのかもだしね。うかつだったなぁ。


 と、そろそろ待ち合わせ場所のお茶会室は目の前だ。


 どうしようと思ってた所で背後から声がかかった。



「フランソワ様! ああ、嬉しいわ。ずっと待ってるのになかなか会いに来てくださらないんだもの! 今日は美味しいお菓子をよりすぐって待ってましたのよ」


「ジュディ。ごめんなさいね急にお茶会しようだなんてお願いして」


「わたくしだったらいつでも大歓迎ですわ! フランソワ様のためならいつだってお時間つくりますわよ!」


 あう。なんだかジュディ王妃様、お母様に抱きつかんかの勢いで喜んでる。両手を握って詰め寄って。


 って、この二人ってどういう関係なの?

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新連載はじめました♪
『あたしのお母様は異世界転移ヒロインでした。』 もよろしくおねがいします♬
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