↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/93

金のキュア。

「神の子らはその名を“ギア”といい、人はマナをそのギアに与えることで魔法《マギア》を行使する事ができるのです。しかしギアはマナを選びます。ギアに選ばれるだけのマナの力《ランク》が無いものは、いくら魂《レイス》の穴《ゲート》が充分に育って居ても、魔法《マギア》を行使するまでには至りません」


 う。ちょっと専門用語が多すぎて混乱してきた。


(わたくしもですー。今まで聞いてきた話しとぜんぜん違いますわ)


「こういった天使《ギア》と真那《マナ》と魔法《マギア》の関係性。そして魂《レイス》と穴《ゲート》。それらを充分に理解したうえで具体的な魔法理論を学ばないことにはなかなかマナのランクもあがりませんからね」


「難しいですー……」


 あたしがそんな弱音を吐くと、レティーナさま、ふふっと微笑んで。


「大丈夫ですよ。マリアンヌ様はマナの力《ランク》が通常の人よりも高いのです。ですからもう既に、観ようと思えばみえるはず、ですわ。貴女の周りに居るキュアが」


「え?」


「考えるよりも前に、感じるのです。ギアの存在を当たり前だと感じる事ができさえすれば、貴女にはみえる筈ですわ」


 そう言うと彼女は指をパチンと鳴らし、この部屋の照明を消した。


「たぶん、明かりが無い方がキュアの存在に気が付きやすいかもしれませんから」


 そう言って目を閉じるレティーナさま。


 それを見て、あたしも真似してそっと目を瞑る。


 たぶん、こういうのって視力じゃなくって、心の眼で観る様な気もするし。そう感じて。




 瞳を閉じて。


 周囲を感じる。



 うー。何にも感じない、よ。


(焦りは禁物です。わたくしも一緒に。集中しましょう?)


 うん。ありがとうマリアンヌ。



 あたしはマリアンヌと心を一つにして周囲にある気配に集中した。



 なんとなく、だけど、暖かいものが溢れてくる様な気が……。


 ぽわんとした小さな光があたしの周りに浮かぶ。それも、一つじゃなくて、たくさんの光……。



(やっと、会えた)


(気がついてもらえた)


(ダイスキダヨ、マリアンヌ)


(マリカ、スキ)


 そんな小さな声が聞こえる。


 妖精の様なそんなかわいいぽわんとした光。たくさんのその子達があたしの周りをぷわぷわ浮かんで。


 優しい声をかけてくれた。



 あは。この子達がキュア?


「キュアが見えたようですね」


「はい。レティーナさま」


 あたしは思いっきり笑顔になっていたと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載はじめました♪
『あたしのお母様は異世界転移ヒロインでした。』 もよろしくおねがいします♬
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。