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ウォシュレット自慢に、『日本の絶望』が見えるのは、私だけだろうか?

作者: ぽごちん

 たぶん、

四十年は、

前ではなかったと思う。


 とある男性週刊誌に、

ウォシュレットの開発者へのインタビュー記事が、

載っていた。


 その内容というのが。


 男性週刊誌なので、

とあるデータ取りの話である。


 その開発者は、

西日本を中心に、

主にストリップ劇場を廻っていた。

これは、

当時のT○TOが、

小倉に在ったからだと思う。

当然、

その開発者は、

他の風俗店にも足繁く通った。


 そこで、

その開発者は、

女性の肉体のとある部分を凝視していた。

楽屋に訪ねて、

採寸もさせてもらったそうだ。


 その御仕事を数年続け、

数千だか? 数万だか?

忘れてしまったけれども、

女性の裸体を見続けた開発者が、

データをかき集めて、

完成させたのが、

ウォシュレットのビデである。

ウォシュレットが高評価を得たのは、

物作りに対するこだわりの対価だと思う。


 でも、

ここで残念な御知らせが。


 もう、お気づきだと思うが、

ストリップ劇場そのものが、

ほとんど残存していない。

私は、

T○TOの地元の北九州市だけで、

四軒のストリップ劇場へ行った事が有るんだけれど、

たぶん、

一個も残っていない。

当時、

ウオシュレットの開発者と、

隣の座席に座っていたのかも?


 話はズレるが。


 三十年くらい前に、

小倉駅の近くの

『A級小倉』というストリップ劇場で、

踊り子の乳を揉んだりして

傍若無人を働いていたら、

反社会的勢力が出て来て。

私は、

デパートへ駆け込んで、

服を着替えて逃げた。

それ以来、

九州には行っていないが、

ネットで『A級小倉』が廃業したのを知った。


 話を戻すと。


 ストリップは、

世界中どこでも踊られていそうなイメージだが、

ノーパンの女性が、

股を観音開きにして、

間近で客に股間を見せるのは、

日本独特のシステムらしい。


 それに、

当時のストリップ劇場は、

入場料が三千五百円くらいで、

約三時間で、

だいたい7~8人の女体が観察出来た。

これは、

時間的にも、経済的にも、

抜群の効率の良さだろう。

たぶん、

現在の日本では、

これだけの調査を行うとなると、

一日がかりで、

数ヶ所の風俗店を廻らないと。


 社会の多様性を失ってしまった

現在の日本では、

ウォシュレットを生み出した土壌は、

もう、

存在しない。



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