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暗い霧の中

 これが、暴走、なのか。


 七歳くらいの、白いワンピースを着た赤毛の女の子の体から、青黒い霧が漏れだしている。

 よく見ると肌は青黒い光を放っていた。いや肌だけじゃなく、霧もおぼろげな淡い青に光ってた。

 その霧に触れた物質は布地も床石も天井も、全てが砕け、腐り、蒸発していく。

 なので彼女の足下は着実にえぐれ、服も次第にボロボロになり、青黒く染まった皮膚があらわになる。

 見る見るうちに円陣の中で霧は濃度を増し、威力も増し、城を破壊していく。

 僕の真後ろからリィンさんの怯えた声が聞こえる。


「や、やだ、これが『暴走』だっての!?

 桁違いじゃないの!」

「ケ、ケタチガいって?」

「あの、ね、『暴走』って珍しいことではあるけど、どこでも起こりうることでは、あるのよ」

「リィンさん、ボウソウをシってるの!?」

「そりゃあ、知ってるわ、よ。誰でも知ってるわ。

 要は、怒りとか悲しみとかで感情が爆発して、自分の魔力を制御できなくなったのが原因なの。

 でも、一生に一度、見れるかどうかっていうくらい、珍しいことよ。それに、ここまでの破壊力は、普通は無いという話だわ。

 まさか、こんな威力が……城を一年足らずで、ここまで破壊するほど、沢山起きるだなんて……」


 リィンさんが説明している間にも、どんどん城は暴走した魔力の霧で破壊される。

 既に少女の姿は青黒い霧の向こうにほとんど隠れて見えない。

 二重円の内側で魔法を使っているノエミさん達、どうやら魔力の霧を外に出さないための結界を維持してるようだ。

 その結界も完全じゃない。霧が内側の円から染み出すように漏れてくる。外側の円陣は漏れ出す霧も封じるためのものか。

 見たところ、内側の魔法陣はノエミさんはじめ六人。外側の円は十人以上。これだけの術者がそろって、ようやく押さえ込めるものなのか。


 だが円の内側、暴走する霧の中でも魔王は毅然と立ち続けてる。

 いや、立ってるだけじゃない。いつの間に着替えたのか、体にピッタリの黒いスーツに黒いマントを身にまとってる。

 岩をもえぐる霧の中、ゆっくりと少女へ向けて足を出す。

 一歩、また一歩と足を進める。

 そして、青黒い霧の中に身を沈めていく。


 少女も魔王も完全に見えなくなった。

 内側の円の中は、もはや暴走した魔力で充満してる。

 ノエミさん達は必死で内側の魔法陣を維持してるけど、それもいつまで続くか分からない。

 術者達の必死の形相、染み出してくる魔力の増加、その魔力に触れた途端に切り裂かれたりヤケドをする術者の体……。

 どうみても、長続きしない。

 その時、廊下の向こうからパタパタ……という軽い足音が響いてきた。


「エルダァ!」


 子供の声。

 後ろを見れば、確かに10歳くらいの男の子。庭に逃げてた他の子供か。

 さらにその後ろからも沢山の子供達が駆けてくる。


「エルダ、大丈夫なの!?」「まおーさま! エルダ、たすけて!」「ま、魔王さまなら大丈夫だよ、きっとまた助けてくれるよ!」


 続々と駆けつける子供達は、魔法陣に駆け寄ろうとする。それを押しとどめる残りの保父達と妖精達。


「危ないぞ、離れるんだ」「安心しろ、既に魔王様が中に入っている」「お前達はここでみてろ、決して近寄るなよ」


 二重円の結界周囲にも人垣が出来る。

 結界を維持する術者達、エルダという暴走した女の子に駆け寄ろうとする子供達、そしてそれを抑える大人と妖精達。

 そして結界の内側は、青黒いを通り越して真っ黒になってしまった。もう真っ黒な球体にしか見えない。

 魔王様と女の子の姿は、未だに見えない。


 黒い球に、切れ目が走る。

 まるで卵が割れるように亀裂が広がった。

 出来た割れ目からは光が漏れる。


 霧が、晴れた。

 あれほど充満し、床も天井も粉々に砕いていた魔力の霧が、一瞬で消える。

 まるで何かに吸い込まれるように、一気に引いていった。


 いや、本当に吸い込まれてた。

 暴走していた女の子の姿が再び現れる。

 彼女の体から漏れだしていた魔力の霧は、同じく姿を現した魔王の体へと吸い込まれていく。

 球形の魔法陣の中、あっと言う間に魔力の霧は消失した。


 魔法陣の内側、球形の輪郭が現れる。

 えぐられた床と天井と壁。ぽっかりと大きな空間が空いていた。

 その中に浮く人影、魔王。


 魔王様は、女の子を抱き上げていた。

 恐らくは暴走した魔力のせいだろう、彼女の服はボロボロになっていた。僅かに残っていた布きれもチリとなって落ちていく。

 あらわになった彼女の体は、見る影もなく傷だらけで青ざめていた。

 だらんと垂れ下がった腕から、真っ赤な雫がしたたり落ちている。

 呼吸はしているけど、そのリズムは浅く速い。表情も苦しげで、時折うめき声を上げている。


 魔王様は、悲しそうな目をノエミさんに向けた。

 小さく頷いた彼女は印を解く。同時に他の術者全員も呪文を止める。

 瞬間、魔法陣の光は消失。結界は消えた。音もなく削られた床の端に降り立つ。

 とたんに周囲の子供達は魔王のもとへ駆け寄った。


「ま、まおうしゃまー!」「だいじょうぶ!? エルダ、だいじょうぶなの!?」「じーちゃん、無事かっ!? 二人とも無事なのか!?」


 すがりつく子供達へ、魔王様はようやく微笑んだ。

 最初に会ったときと同じ穏やかな視線を向ける。


「もう、大丈夫だよ。エルダは助かったさ」


 その言葉に子供達の間には、そして大人達の間にも安堵の声が広がる。

 肩を叩き合ったりして互いの健闘を讃え合う。

 どうやら、全て終わったらしい。エルダという暴走していた女の子は魔王様に抱かれたまま、ノエミさんと妖精達に囲まれて奥の部屋へと運ばれていった。


 僕はといえば、事の次第を離れた場所から見続けていた。

 二重の魔法陣、その周囲の子供達と大人達からも離れた場所から、唖然とし続けていた。

 僕に課せられた『子供達の暴走を止める』というものがどういうものか、観察し続けていた。


 城は、えぐられていた。

 ノエミさんが張っていた内側の結界、その球形が綺麗に消えている。

 いや、全部チリになって空中に舞っていたり、地面に降り積もってる。

 えぐられた床には穴があき、下の階まで貫通してる。ほとんどのチリは下の階に降り積もったらしい。

 あとには、球体がはまっていたかのような空間がぽっかりと空いていた。


 これを、なんとかしろ?

 こんな暴走を、僕らに止めろッていうのか?

 城を、岩を、跡形もなく粉砕する威力。こんな魔力の霧に飛びこめって言うのか!?


 手が、足が震える。

 全身から嫌な汗が流れる。

 口の中はカラカラだ。

 視界が歪む。


 あ……有り得ない。

 僕らが抗魔結界を持ってるっていっても、それだけなんだぞ。

 彼ら元皇国軍人みたいな身体能力は無い、魔王様みたいな魔力はない、ほんとうに何の能力もない単なる人間なんだ。

 いや、この世界の人間族には遠く及ばない、貧弱な地球人だってのに。

 天井が崩れれば、落ちてきた岩に当たって死ぬ。避ける反射神経はない。

 床が崩れれば落ちて死ぬ。華麗に着地なんか出来ない。

 相手は、城そのものを破壊するんだぞ。僕なんか生き残れるはずがない。


「ゆ、ユータ……大丈夫?」


 気が付いたら、目の前にリィンさんの黄色い瞳があった。

 心配そうに僕の目を覗きこんでる。

 あまりの事態に、彼女が僕の両頬をさすっているのにも気が付かなかった。

 返事をしようと、口を開こうと、顎を動かす。

 でも、上手く動かない。舌も麻痺しているかのよう。呼吸すらもロクに出来ない有様だ。

 でも、みっともないとか何とか、見栄をはる余裕もない。

 思考も上手くまとまらないんだ。

 何も考えられない。


  コツ……。


 背後に、小さな足音。

 リィンさんの黄色の目が視線をずらす。

 彼女の目につられて、僕もゆっくりと首を巡らす。

 肩越しに、視界の端に映ったのは、一人の少女。

 まだ十二歳くらいだろう。必死に庭を走って駆けつけたらしい女の子は、半ズボンと白いシャツを汗で濡らし肩で息をしている。


 目があった。

 緑色の目が僕を見る。

 釣り上がった彼女の目が、歪む。

 その目に浮かんでいたのは、恐らく、恐怖。


「……あ……」


 漏れたのは僕の声。

 何か伝えたいことがあったわけじゃない、ただ何か声をかけないといけないような気がしたから。

 怖がる必要はないって言わないと、いけない予感がしたから。

 でも、上手く声が出なかった。


「ひ……!」


 女の子の返事は、悲鳴。

 肩をすくめ、あとずさる。口元を両手で覆う。

 明らかに恐怖を浮かべた目は、真っ直ぐに僕を見てる。

 僕を、怖がっているのか。

 でも人間族と全く同じ姿の僕を、なぜ怖がるんだ? いや、知らない人間だからか。僕には何の危険もないのに、それどころか魔力炉の子供達に比べれば無害にも程があるってのに。

 つか、恐い。

 目の前にいる女の子が、恐い。

 見た目はほっそりとした女の子、綺麗な卵形の頭にツンと通った鼻筋、長い黒髪はツヤツヤだっていうのに。

 美少女と言って良い外見なのに、恐い。

 その内に秘めた魔力が、いつ暴走して周囲を破壊するか分からない存在が、恐い。


 逃げたい。

 いや、逃げなきゃ。

 逃げ出したい、なのに、体がすくんで動かない。


「ユータぁ! 逃げてぇっ!!」


 目の前の女の子、そのさらに後ろから姉ちゃんの叫び。

 見れば、いつの間にか遠くに姉ちゃんと先生もいた。

 僕らよりずっと遠くから事態を見ていたんだ。


 逃げろ、と叫んだ姉ちゃんの方を振り向く女の子。

 背後に見知らぬ二人、姉と先生。

 目の前にも見知らぬ二人、僕とリィンさん。

 怯えながら顔を左右に振る、て、頭を抱えてうずくまって……え!?

 彼女の体から、青黒い霧がぁっ!?


「ぼ、暴走っ!?」


 それは、多分僕の叫び。

 魔界語だったか、日本語で叫んだのか、それすら分からない。

 それが分かるような余裕はなかった。

 何故なら黒い霧が、城を破壊し尽くす魔力の雲が、一気に広がったから。

 近くにいた僕も、リィンさんも、リィンさんもっ!?


 突き飛ばしていた。

 暴走する魔力の霧に飲み込まれるより速くできるのは、それしかなかった。

 僕の目の前に浮いていたリィンさんを、必死で兵士達の方へ吹っ飛ばしていた。

 そして僕は、霧に飲み込まれた。



 力一杯目を閉じる。

 霧を吸い込まないよう、呼吸も止める。

 頭を抱えてうずくまる。

 一瞬後には城を構築する石と同じく、チリへと砕かれ土へと腐らせられると思って。 それでも、少しでも死を先延ばしにしようと、魔力の霧から身を守ろうと、体を小さくした。


 すぐに息苦しくなる。

 そりゃそうだ、大きく息を吸い込んだわけでもないのに、いつまでも息を止めていられるはずがない。

 なんて落ち着いて考えていられる余裕も、すぐに、うぐ、く、くるくる、苦しい!

 くが、ごげげ、ぐぞおおお、ここで死ぬのかぁあぁ……!


「ぶはあっ!」


 思いっきり息をした。

 肺の奥深くまで息を吸う吐く吸う吐く。

 あれ……なんともない?

 肺が焼けることもない、苦しくもなくなった、普通に呼吸出来る。


 恐る恐る、うっすらと目を開ける。

 すると、確かに魔力の霧が渦巻いてる。

 まだ密度の薄いそれは、僅かずつだが壁や床を削りはじめてる。


 だが、僕は無事だった。

 僕が着ているジーンズもパーカーも、スニーカーだって無事だ。

 地球人の僕と、地球の物質で出来た衣服は無事だった。

 腐りもせず、削られもせず、チリにも土にもなってない。いやそれどころか、魔力の霧は僕に近づいた瞬間にかき消えてしまってる。

 おかでげ霧の濃度は上がらない。未だに靄みたいなのが薄く漂ってるだけ。


 まさか、そうか!

 これが抗魔結界!?

 飛空挺事件の時と同じだ、僕には純粋な魔力は効果がない!


 バッと顔を上げ、周囲を見る。

 視界は魔力の霧で塞がれつつある。

 霧の切れ目、僅かに見えるのは……元皇国軍人の保父さん達、大慌てで周りに並んで結界を作ろうとしてる。   

 そして女の子は……いた!


 その子は、すでに酷い有様だった。

 半ズボンもシャツも見る見るうちに破れ、木の靴も腐り、白く透き通る肌には細かな傷が生まれる。

 て、それだけじゃない。粉砕された床石の粉末が空気に混じり始めてる。やばい、こんな粉塵の中じゃ呼吸も出来なくなる。

 慌ててポケットからハンカチを取り出して口に当てる。


 急いで周囲を見渡す。

 魔王様は、まだ来てない。さっきのエルダって子を介抱に行ったままだ。

 このままじゃヤバイ。床や天井が崩れたら、崩落に巻き込まれて死んでしまう。

 耳には石が削れる不愉快な轟音や炸裂音、周りで何を話してるのかも聞こえない。

 とにかく、暴走そのものは僕には効果がない。今の内に、早く暴走を止めないと!


 でも、どうやって?

 どうやったら暴走は止まるんだ!?


 しまった、肝心の暴走の止め方を聞いてないぞ。

 魔王様がやってたように、て、霧に包まれてて何をしてたのか見れなかった。

 ただ、子供を抱き締めながら出てきただけ。

 えと、確か、暴走って、恐怖やなんかで魔力が制御不能になったって。

 んで今は、そうだ、見知らぬ人間である僕や姉ちゃん達を怖がったのが、それが原因か!

 だったら……。


 一か八かの、賭け。

 上手く行く保証なんかない。

 けど、これしか思いつかなかった。

 必死だった。


 無我夢中で、その女の子を、抱き締めた。


 決して力任せではなく、でも汗ばんだ腕で抱きつく。

 その子がさらに身をすくませたのは分かる。手の感触が彼女の体の強ばりを伝えてくる。

 でも、僕が敵ではないこと、決して危険じゃないことを今すぐに伝える方法は、これしか思いつかなかった。

 その子を出来る限り優しく抱き締め、彼女の小さな頭を僕の胸の中に引き寄せた。


「ダイジョウブ、コワくないです、ダイジョウブ」


 必死に感情を抑えながら、耳元でささやく。

 振り乱された黒髪の中に、そっと手を差し入れる。

 そして形の良い頭を、きゃしゃな背中をなでる。

 そのまま、彼女をなだめ、慰め続ける。


「ボク、テキじゃない、です。ワルいこと、しないです。キミをマモるためキました。

 ダイジョウブです。アンシンしてクダさい。おネガいします……」


 出来る限りの静かな声で、真っ黒な霧を吹き出す彼女を、必死でなだめる。

 魔力の霧は僕に触れた瞬間に消え去り、力を失う。なので彼女の体から吹き出す霧も一気に量を減らしていく。

 彼女を抱き締めている限り、暴走は威力が大幅に低下してしまう。


 そうか、これがルヴァン王子の期待したことだったんだ!

 暴走している当人を僕が抱き締めたら、暴走する魔力の霧が消えてしまって、周囲への被害が一気に少なくなるんだ!

 僕がうずくまる床石は削れないので、そこだけ残して周囲の床石が削れていく。でもさっきのエルダって子の時とは全く違う。床が抜けてしまうような勢いじゃない。

 これなら大幅に時間も稼げるぞ。


 どれくらいの時間だったか、分からない。

 僕には永遠とも思える時間だったと思う。

 でも、実際には大した時間じゃなかったんだろう。なぜなら、魔王様が駆けつけてくれるのに時間はかからないはずだから。


 そう、魔王様が来てくれた。

 周囲に張られた結界の中、僕のすぐ後ろに、魔王様が立っていた。

 驚いた目が僕と女の子を見下ろしている。


「ありがとう、よく頑張ってくれたね」


 一言、礼を言う魔王様。

 その手は女の子の頭をなでる。

 優しく黒髪をなで下ろす。


「……魔、王……様?」

「もう大丈夫だよ、彼が守ってくれたからね」

「か、れ……」

「そう、この人だよ。

 ユータ君のおかげで、君は助かったんだ」


 女の子は、一気に意識を失った。

 まるで崩れ落ちるように僕の腕からするりと抜け落ちる。

 そして、床に倒れてしまった。


 その子も傷だらけではあるけど、さっきのエルダという子よりも大幅に傷は少ない。

 服だって全てチリに帰る程じゃなかった。

 周囲の被害だって少ない。壁も天井も床も原型を保ってる。


 今度は周りの人々が、唖然としていた。

 僕を見下ろす妖精達も、保母の術者達も、先生も姉もリィンさんも、呆然としてる。

 そして僕も。



 こうして僕は最初の大仕事を終え、そのまま気を失った。


次回、第十一章第六話


『その背には、魔界』


2011年8月3日00:00投稿予定

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