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裏設定集

 どうでもいい、または表に出せない、もしくはうざい設定資料集。


 結局本編で使われることはなかったけど、完結記念の供養にと思って、ここに並べます。

①大林

彼の頭の中

「ようじょおーーーーーーーーーー!!

 び、びび、びしょうじょおおおおおおっっ!!

 妖精の、と、とびっきりの美少女をげっとだぜっ!!

 はぁ~あのつるぺったんな胸、くびれの無い腰、細い脚、たまんねえ~~。

 あんなちっちゃな可愛い子が合法ロリで、ずらりと並んでんだぞ。もう外務省とか高級官僚とかエリートとかしったことか。政治屋共のお守りなんざ金輪際ごめんだぜ、俺は俺の道を行く!

 くそったれの都知事のツラなんぞ、二度と見たくねえ! そもそもロリを非合法化したらロリコンが消えてなくなるとでも思ってんのか? 犯罪が増えるだけだろうが。科学的根拠もなく偏見だけで喚き散らすお目出度いバカどもがでかい顔しやがって……」


 大林は外務省官僚として優秀だから遣魔使節団に選ばれたのではなく、危険人物なのを察知されて体よく追放された。

 だが彼にとっては楽園への切符を手に入れたに等しかった。




②狂王

 アベニン半島南部で破壊と殺戮の限りを尽くしたというナプレ王。

 だがそれは正確にはナプレ王によるものではなく、王妃が王を操って行っていた。

 ナプレ王妃は元はフォルノーヴォ王国ガエターノ王の王妃。公式にはゴブリンに借金のかたにナプレへ売られたことになっている。

 だが実際には、あまりに面白味のないガエターノに愛想を尽かした王妃が、借金のかたという口実を使って王から逃げたのが真実。

 元々、王とは愛情などなかった。政略として王妃の地位を得て、酒池肉林の限りを尽くしたかっただけ。

 なのに僧侶より質素倹約を貴ぶ王は、王妃のあらゆる誘惑と堕落への策略を退けてしまう。おまけに国は借金まみれの穴だらけ、再建は何時になるのかわからない。

 なのでゴブリンに頼んで再婚相手を探してもらった。自分が良いように操れるほど愚鈍で、政務など放り出して享楽にふける、操り人形として最高の王を。

 それがナプレ王。

 遊び呆けたいから貧困国を見捨てて離婚する、というのは外聞が悪い。だから借金のかたに売られる、という悲劇の女主人公を偽装した。

 見事ナプレ王妃の座に収まる算段を付けた王妃は、おおらかで優しいシモン王子を連れてナプレへ渡った。ガエターノに匹敵する節制と慧眼を持つアダルベルトは、ガエターノの元においていった。

 もっとも、シモンは堕落を極めんとする母についていけず、ナプレへ移ってすぐに僧院へ逃げ込むように出家した。

 ロムルス攻略後に真相を知ったガエターノは、自分の不行き届きが半島に破壊と殺戮を起こした事実に戦慄し罪悪感を感じた。このためナプレ王妃を毒殺した。

 愚鈍で惰弱なナプレ王は、死ぬ間際にガエターノに脅されてアダルベルトへの禅定を記した文書を書かされた。だがガエターノも王妃の最期の反撃にあい、絶命してしまう。

 最後にナプレ王が恐怖のあまり心臓麻痺で急死した。惰弱で不摂生を極めたナプレ王の心臓は、主と同じく惰弱で不健康だった。

 こうして三人は死に、後にはアダルベルトへの禅定だけが残った。



③魔法

 魔法世界は不思議パワーやご都合主義で成り立っているわけではない。

 重力が重力子で、電磁気力が光子で伝達されるように、魔力は魔力子によって物質間を伝達される。この魔力子に関する法則を解き明かしたものが魔法。



④重力魔法

 重力・電磁力・強い力・弱い力という四つの力を統合する大統一理論、ここで統合によって求められる根源的力を「魔力」と設定している。

 すなわち魔力子から四つの力が派生していくため、重力も魔法によって操作することが可能となる。



⑤抗魔結界

 地球が所属する宇宙では魔力子を操作できないが、代わりに一切の魔力が通じない。

 これは、カラビ-ヤウ空間という極微の世界に封じられた次元の数の差による。

 本来この世界は11次元だが、時間と空間の1次元+3次元=4次元以外はカラビ-ヤウ空間に封じられている。

 もしこの空間が解放されていると、他の宇宙とすれ違う際に衝突する可能性が高まり、新たなビッグバンを起こしたりする。空間そのものが崩壊するかもしれない。

 不要な多くの次元が極微に封じられていれば、他の宇宙との衝突を回避できる。

 だが魔法世界では、カラビ-ヤウ空間内の次元の一つが僅かに解放された状態にある。これが「意志に反応する素粒子」を維持している。解放された次元とは「意志」だから。

 この意志が魔法という形式を経て魔力子を操り、四つの力へ派生していく。

 このため魔法世界の物質は魔力子を交換して意志に反応することができる。地球の所属する世界の物質は「意志」の次元が封じられた状態のままであるため魔力子に反応しない。

 よって魔力が通じない。



⑥フェティダの秘密。

 なぜフェティダは全ての男に振られ続けたのか。

 それは、やってる最中にあのバカ力で抱きつくから。男はサバ折りを喰らって肋骨や背骨をボキバキいわしてしまうのだ。なので魔力を失ってる間の裕太は、サバ折りを喰らわないよう後ろからやる必要がある。

 さすがにあそこはバカ力で締め上げたりしない。ちょっと締りが良いだけ。だが一番の問題は、彼女のあそこの毛が実は……おっと、誰か来たようだうわまたおまえらかやめろはなせdrftgyふ



⑦金三原家の父

 金三原家の父、金三原茂人。

 彼は、職場に頭を下げて長期休暇をもらったなんて嘘。実はリストラされた。

 ヤケクソで退職金をつぎ込んで欧州家族旅行に出た。旅行中、ずっと「いつ家族に言い出そう……」と悩んでた。

 なので、地球には何の未練もなかった。むしろ大喜びで京子の話に乗った。



⑧バルトロメイとノーノ

 バルトロメイはホモ。

 ガチホモ。

 受けの方が好き。

 結婚したのは偽装であり、貴族の責務だから。

 いやいや応じた見合いで引き合わされたのが、今の奥方。見た目は家柄確かな貴婦人だったのだが、中身はあまりの男勝り。男がついてこれず、いき遅れていた。

 でもバルトロメイは肝の座った奥方のをとこらしさに心打たれ、本気で惚れ込んだ。奥方も彼の女らしさに魅了された。おかげで幸せに結婚し、子供もいる。

 魔界に残った理由の一つに、教会の管理から逃れて己の欲望に忠実に生きたかったというのもある。

 御前会議の時にノーノと一緒に連れてこられていたが、実はノーノの体を狙っていた。仕込みを手伝ってもらっていたのは、口実。

 ノーノはといえば、両刀。

 少年時代は生き延びるために男娼もしていた。攻め。

バルトロメイの想いには気付いていたが、デブは好みではなかったので素知らぬ顔をしていた。だが、 彼がだんだん痩せてくると好みのタイプになってきた。

 御前会議のあった夜には、どうしようかと悩んでいた。

 その後、二人はアヴァンチュールを楽しんた。

 軽い遊びのつもりだった二人。だが、ノーノの死を知ったバルトロメイはジュネヴラ広場跡地を一杯の花で飾り、一粒の涙を手向けた。



⑨リザードマン

 リザードマンにはテレパシー能力がある。

 さすがに複雑な思考はやりとりできないが、感情や簡単な思考くらいはテレパシーだけで疎通可能。

 この能力を使って下位の竜や爬虫類を操ったり、強力な組織を形成できる。これによってリザードマンは巨大帝国を形作った。

 彼らにとって音声言語は、主に異種族と意思疎通させるためのものでしかない。また、感情を直接にやりとりできるので、表情で感情を表す必要性もなかった。だから表情筋が発達せず無表情なまま。

 ラーグンは元はリザードマンだが改造など加えられた結果、ウロコを無くして人間のような姿になった。だがテレパシー能力も強力となり、巨大で凶暴な赤竜を多数同時に操れるようになった。

 また、外見が人間のようでもテレパシーで心はリザードマンなのが分かるため、リザードマン達に受け入れられた。



⑩マルチェッリーノ

 本編では名前しか出なかった彼。

 結局、京子に振られて落ち込んでいたところを慰めてくれたノエミと結婚した。



⑪ミュウ

 彼女の頭の中。

「きゃー洗濯が自動でできるわあー!

 ちょ、ちょちょちょっと、食器まで自動で洗えるなんて信じられない!

 このおむつ、使い捨てですってえ!? 信じられない贅沢品よ。

 なんなのこの包丁、白い陶器でできてて錆びないだなんて、すごい技術力なのね。

 このスライサーなんて三点セットに今ならシャープナーまでついてきて、これで細切りもバッチリ……」


 ミュウは、外見こそ少女のままだが、中身は立派におばさん。ゴスロリが趣味。

 実は初代魔王を父としてでなく男として好いていた。血がつながらないと知ってからは、かなり本気だった。





 以上、どうでもいいので書かなかった設定資料集。

 本編と共に、なろうの片隅で安らかに眠れ。


かくして、すべての物語は終了です。


ご愛読ありがとうございました!


 この「パラレルParallelo!」は「魔王子」と合わせて一つの物語で、いわば前後半にあたるわけです。「魔王子」の投稿が2010年 01月19日 09時ですから、まさか二年半も同一作品を連載し続けるとは思いませんでした。


 なろう底辺の片隅に眠るような作品なのに、飽きもせずよく続けたものだと、自分でも感心するやら呆れるやら。


 ともかく、これでスッキリしました。


 お付き合いくださった読者の方々には感謝の言葉もありません。本当に付き合ってくださってありがとうございました。


 んではこれにて、さよなら~

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