表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/19

閑話 市松模様クッキー 後編

手を洗ってスマホを見るとさきちゃんからLINEが来ていた。


「今日はなに作ってるの?できたら写真送って~⋆⟡」


私は思わず口が緩みながら返信した。


「あと2時間くらいでできるから、もうちょっと待ってて」


そこまで送って私はお昼休みのことを、さきちゃんに伝えようと思った。


「今日谷口くんたちに、カップケーキ食べてもらったんだ おいしいって言ってくれて嬉しかった」


しばらくするとさきちゃんから返信があった。


「まいちゃんが私以外の人に、お菓子あげるのめずらしいね なにか心境の変化でもあったの?」


少し色々あったけど簡潔に伝えた。


「谷口くんたちが、私の食べてるカップケーキに興味持って、食べたいって言ってきたからあげただけ」


送ったらすぐに返信があった。


「ふ~ん そうなんだ~ なにか面白いことあったら教えてね~⋆⟡」


変な勘違いされてそう......


ここでまたあげる約束しちゃったの言ったら、からかわれそうだし今度言おう。


そう思って私は時間をつぶすために部屋に戻って宿題を片付けた。




宿題が一段落すると、いい時間になっていた。


「そろそろ仕上げ頑張ろう」


そう言いながらキッチンに戻った。


オーブンの予熱をした。


予熱をするときの、この独特な音を聞くと、もう少しで焼くんだって気がするよね。


生地を冷蔵庫から取り出す。


ココアとバニラを交互に並べ、市松模様になるように整えた。


合わせ面には残しておいた卵白を塗ってくっつけた。


その後に周りにチョコ生地を巻いてあげた。


「ここまでは順調。あとはきれいに切って......」


等間隔で切り終わると、ちょうどよくオーブンの予熱が終わった。


クッキングシートを天板に敷いて、生地を並べた。


生地を落として台無しにしないように、気を付けながらオーブンに入れた。


入れ終わった瞬間、少し息が漏れた。


いつもは焼いている間は別のことをしてるんだけど、


今日はなんだか落ち着かなくてオーブンの前を行ったり来たりしていた。


もう少しで焼きあがる時間になると、体は自然と耐熱マットの準備をしていた。


オーブンが時間を教えてくれた。


私はいつもより緊張しながら扉を開けた。


甘い匂いに包まれながら、焦げてないか、形が崩れていないか確認した。


「うん、できてそう......あとは火が通ってるか確認して......」


爪楊枝で確認したけど大丈夫そうだね。


落とさないように気を付けながら、耐熱マットに天板を運んだ。


できたてを試しに一つとって、息で冷ましてから口に含んだ。


バニラとココアの香りが鼻に抜けておいしい。


これなら谷口くんたちに喜んでもらえそう。


しばらくすると、粗熱を取り終わった。


さきちゃんに見せる用のクッキーを何枚か分けて、残りは冷蔵庫に入れた。


お皿にきれいに置いて写真を撮った。


「さすが私、見た目も完璧だね」


明日渡すの、楽しみだな。


さきちゃんに写真を送りながら、少しわくわくしている私がいた。


よろこんでくれるといいな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ