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黒猫

痛い痛い痛い


「うわあああああああああああ」


情けない声を出しながら俺は目が覚めた。


 ああ。やっぱり夢だったのか。右手はちゃんとあるし


 ん?みぎ・・て・?


 俺の視界に入ったのは真っ黒い手だった。まるで猫の手のような・・・


 ぶんぶん振り回したり、くるくる円を描いてみたりする


 思った通りに動く・・よな

 これ俺の手??




 「えええええええええええええ」


まてまてまて俺の体どうなってんの。ここはどこなんだよ

冷静になり辺りを見渡す


パチパチと火の音がする。あれは暖炉か。何か鍋みたいなものが上に乗ってグツグツいっている

本棚が壁一面にありどれも相当分厚い。読書が苦手な俺からしたらウェーってなるくらいの量だ


ここは小屋か何かか?木でできていて1R くらいの広さだな。


壁には絵画がある。真っ黒な黒猫の絵だ。目は緑・・・や・あれ・・俺を食べたあいつだよな・・


「・・・・・。」

おいおいおい。俺を殺した奴の絵が飾られてる部屋なんて危険すぎだろ


こんなところ早く出ないと・・・今度こそ全部喰われちまう気がする。てかあれ夢だったんじゃないのかよ。俺は寝ていたベットらしきものから飛び降りて、家の出入り口らしき場所に移動する




全身鏡が扉横にある。ガラスっていうか、これ水で出来てるのか?フヨフヨ浮かんでいる。


魔法??いやいや

顔を横にぶんぶん振り冷静になろうとする。


とりあえず、今の俺はどうなってるのか確認だよな。


そっとフヨフヨ浮いている鏡の前に身を乗り出す


これ・・・・・・・俺か・・?

映し出されているのは、俺の右手を食べたやつ・・いや

食べたやつに似ているだけか…目はあいつが緑だったのに対して青色だ


体もあいつの一回りくらい小さい


でも・・・・

「黒猫になってる」

いやいやいや俺死んだのか、これ夢じゃないのか、てか


なんで黒猫????黒猫に食べられたので、今世は黒猫になって過ごしてくださいとかそんな感じ?鏡で自分見るたびに死んだときのこと思い出さないといけないの?


「まじかよ・・」


まぁ前世のあの世界に未練も何もないし。早く死にたい。消えたいって思ってた位だからこれでよかったのか・・

32年間二足歩行してきたのに、今はもう4足歩行に違和感を感じていないし、俺ほんとに猫になったんだな


てか自分の適応能力の高さにびっくりだよ。意外な能力発見ってやつか・・・


もう一度鏡の自分を見る。


「にゃ、にゃぁー」

おいおいちょっとかわいいじゃねーかよ。なんかそれっぽい猫のポーズしたけど、我ながら可愛いなこれ


「にぁゃん?」

おおおお。上目遣いおねだりにゃんは相当いけるなこれ、これで飯には困ることはなさそうだな。人間もイチコロだな


コッホン・・


冷静。冷静。

(とりあえず外に出るか・・・)

てか扉まで来たけど、もう人間じゃないから開けれないか・・


部屋の中をもう一度見渡す


(あ あそこの窓から出れそう)


ベットの上に小さい小窓を見つける。少し押したら開けれそうだな


よっっとジャンプし小窓まで行く。

(やっぱ猫だから体が軽いな)

片手で器用に小窓を押し開ける

隙間から微かに心地よい風が吹いてくる


外は緑の木々があるみたいだ。森の中にある家みたいだな。


人間だった前世は何のために生きてるかわからない人生だったから、今世は意味のある人生にしたいな


今の俺は猫だから寿命も短いだろうしな


あの俺を殺した黒猫のことも知りたいし。


ここが前世の時と同じ世界だとは限らないしな。魔法があるのかもしれない


ああ恋愛もしたいな。猫との恋愛になるのかな?

それはちょっと戸惑うけど・・


これからの未知の世界に想像が止まらない

自分は生まれ変わったんだ



これが俺の新しい人生 最初の一歩だ!!

「よっとっ」


小窓から外に井上真(黒猫)は飛び出した



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