第5話 告白してきた後輩が、義妹になったのでイチャイチャ♪ してみた!
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年下の恋人が義妹になるという、エキセントリックな両親の再婚イベントから3カ月。
夏休み直前に控えた、ある日の7月の早朝。
その日、俺は温もりの中、目を覚ました。
何とも心地よい人肌の温度に、自室のベッドの中で微睡みながら、枕元に置いてあった時計を確認する。
時刻は午前6時少し前。
起きるのには、まだ少し早い時間だ。
俺は朝日の柔らかな陽光から逃げるように、惰眠を貪るべく、寝返りを打ち。
「あっ! おはよう、お兄ちゃん♪ 今日もいい朝だね?」
――何故か添い寝をしていたラブリー☆マイシスター、コガネたんと遭遇した。
「……何やってんの、コガネちゃん?」
「今日は寒いから、お兄ちゃんの抱き枕になってあげようと思って♪」
そう言って、淡い水色のパジャマを着込んだコガネが、むぎゅ~っ! と、俺の身体に抱き着いてきた。
途端に、高校1年生とは思えないナイスおっぱいが、俺の身体にこれでもかと密着してきて……うほっ♪
「おいおい、なんてエロい身体つきの抱き枕なんだ?」
「起きた?」
「起きたっていうか、勃起しちゃった♪」
「や~ん! お兄ちゃんのエッチ♥」
えへへっ! と、小悪魔チックに笑うマイハニー。
俺はそんな『義妹』兼『恋人』の身体を、
――むぎゅ~~~~っ!
と、力いっぱい抱きしめた。
「わわっ!?」
「おかしいなぁ。俺は可愛い妹一筋のハズなのに、抱き枕に欲情してしまうだなんて……。俺は恋人のコガネちゃん以外、眼中にないハズなんだけどなぁ」
そう言って、普段は絶対に言わないような、甘い言葉を囁いてみる。
たまにこうやって反撃しないと、永久に主導権が握れないのだ。
それに、俺がチョロッと甘い言葉で囁くと、コガネの奴、面白いくらい顔を真っ赤にして、
「……おい。じゃあ『アレ』は何なんだよ?」
「アレ?」
珍しく真顔のまま、俺の高速からヌルリッ! と抜け出す義妹ちゃん。
コガネの視線は、俺ではなく、俺の机の上に置かれた『あるモノ』に釘付けだった。
それは赤と白色のストライプ模様が目に眩しい――
「――【TE●GA】がどうかしたか、マイハニーよ?」
「『どうかしたか?』じゃないよ! なんでボクという彼女が居るのに、オナホ●ルなんて持ってるのさ!?」
「おいおい? 勘違いするなよ、コガネ? 持ってるんじゃない、飾ってるんだ」
「屁理屈っ! 屁理屈だよ! 飾ってようが何だろうが、持ってる事には変わりないでしょ!?」
何故か【TE●GA】を見ながら激烈にブチ切れる、我が恋人。
どうした、あの日か?
「捨てて!」
「えっ!? そ、そんな!? そこまでしなくても……」
「ダメ。捨てて」
う~ん、聞く耳を持たない♪
「そもそもっ! 1つでも不愉快なのに、なんで同じようなモノが3つもあるのさ!?」
「むっ? 同じじゃないぞ?【ソフト】【スタンダード】【ハード】と、他にも種類はたくさんあって――」
「違うのっ! ボクは使い分けている意味が分からないって言ってるの!?」
ムキーッ! と、分かりやすく怒り始めるマイ・シスター。
う~む、そんな事を言われても……。
「実際、使ってみると違うからなぁ。ソフトは挿入時に『とろける』ような包み具合で最高だし、スタンダードは『吸いつき』と『絡みつき』が抜群で。ハードに至っては『締めつけ』が何とも――」
「あ~あ~あ~あ~っ!? 聞きたくない! 聞きたくなぁぁぁぁ~~~いっ!」
耳を塞いで、いやいやっ!? と首を横に振るコガネ。
そんな駄々っ子状態の義妹を前に、「どうしたものか……」と寝起きの頭をポリポリッ! 掻いていると。
――ドタドタッ! パタパタッ!
「ッ!? ヤバいっ! 隠れろコガネ!?」
「うわっぷ!?」
俺が義妹を慌てて布団の中に隠すのと同時に、
――ガチャっ。
と、自室の扉が無遠慮に開かれた。
「おはよう、ゆぅ君。騒がしいけど、何かあった?」
ピンクのネグリジェというエロい恰好で、キョロキョロと俺の部屋を見渡している女性は、雨晴千春……改め、金城千春さん。
コガネの実の母親で、俺の義母だ。
「おはよう、義母さん。何でもねぇよ。あと、部屋に入るときはノックをしてね? 俺も年頃なんでね」
暴れ狂う心臓を必死に押さえつけながら、俺はさも平然と義母さんに軽口を叩いた。
そんな俺を見て、義母さんは「んまっ!」と、ニタニタ♪ といやらしい笑みを浮かべた。
「なになにぃ~? エッチなモノでも隠してるのぉ~?」
「その通り。思春期の男の性欲を甘く見ないでくれよ、義母さん? コッチは泣き土下座する準備はいつでも出来てるんだぜ?」
「ゴメン、ゴメン! それじゃお母さん、朝の準備してくるから、ゆぅ君も目が覚めたら下りて来てね?」
そう言い残して、
――パタンっ!
と、自室の扉が閉まった。
途端に布団の中に隠れていたコガネが「ぷはぁっ!」と、息継ぎするように、ひょっこり顔を出して、義母さんが去って行った扉を凝視した。
「ビックリしたぁ~」
「ほんとだよ、まったく。もう少し声を抑えなさい、コガネ。心臓に悪いから、マジで?」
「えへへ……ごめんなさ~い」
ぺろっ♪ と、真っ赤な舌を出して、惚けてみせるマイ☆シスター。
可愛い。
許そう。
「頼むぞ、ほんとに? 俺達が兄妹で『付き合っている』なんて事がバレたら、我が家は一家離散してしまうかもしれないんだから」
「分かってるよ。ボクもお母さんとお義父さんには、幸せになって貰いたいもん」
そう、俺とコガネが義理の兄妹になって3カ月。
俺達は別れるコトなく、影でひっそりと恋人関係を継続していた。
それはさながら、パンツの下で膨張を続ける、おティムティムのように!
ひっそりと、されど確かな関係を、俺とコガネは紡いでいた。
そんなワケで、本作は砂糖マシマシのピュアLOVEストーリーになっております!
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