道路倒れ女
忙しくて更新できてなかったけど、やっと更新
急展開ながらも俺が受け入れた女は今、美味そうにカップラーメンを啜っていた。
「なぁ、道路倒れ女、お前はなんでこんな辺境の地に来た?」
「...」顔色が若干悪くなる。
「無理に話さなくていいよ。飯が不味くなるぐらいなら話さいほうがいいし」
「...ありがとうございます」
「はいはい」人に敬語を使われることに慣れていなくてつい素っ気なく返す
「んで、人類が滅亡するまでどう過ごすの?君は」なんとなく聞く
「普通の人みたく、普通の人生を、余生を、送りたいです。」
「いいじゃんね。道路倒れ女。俺と同じ考えだな。世間じゃ前までそういう考えの人を''恒常派''って呼んでたんだぜ」
「それぐらいは知ってますよ、テレビでやってました、」
「そうか。死ぬって決まってから人生について色々考えるようになった?」
「まぁ、そうですね」
「だよなぁ。俺もだわ。」
「ですよね」
「いや、あのな、実は俺は正直隕石が降ろうが降るまいが、どうでもいいんよね」
「どうしてですか?」
「実はさ、俺、医者から余命宣告されててさ。1年後に死にますよ〜って。けどさ、もう1年になるんだよなぁ。」
「だから、関係がない...と」
「そうそう。」実際、明日死ぬかもしれないし、隕石が降る前に死ぬなんて可能性としてはあるから本当にどうでもよかった
「...余命宣告されてからはどう過ごしてきたんですか?友達に会うとか?」
逡巡して、答える「そうだなぁ。友達には会ってきた...かな。うん」
「そうですか...」
会話が途切れる。
気まづくなって話題を探し、そういえば。と道路倒れ女の名前を聞いていなかったことに気づいた。
「道路倒れ女、君の名前はなんて言うんだ?」
「アオイです。」
「おっけ。」
「おじさんは?なまえ。」
「おじさんじゃねぇわ。まだぴちぴちの21だわ。」もしかして老け顔なのか!?俺?
「私より3歳以上上だったらおじさんだよ」
「おじさんの基準って君が基準になってたんだ!?」おじさん初耳。
「それで、名前は?」なんだか圧を感じる...
「あ、山本 澄って言います。スミって呼んでくれたらいいかな」
「りょうかい」
「君...じゃないわ、アオイ。体かなり汚れてるからお風呂行っておいで。」
「わかった。けど...覗かないでね?」
「覗かねぇよ!」
勢いよくツッコむとアオイはふふと微笑みながら笑った。
俺の残り少ない人生、この笑顔を守ってやりたいと思った。
「シャンプーとか、石鹸とか、好きに使っていいぞ〜」脱衣所にいるアオイに向かって呼びかける
「おけ〜」アオイはそう言って風呂に入っていった
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次回更新は必ずするけど、いつになることやら...
2週間後には必ず更新はするつもりよ。