王旗を掲げよ～導きし光～

時系列は「王旗を掲げよ　西に出≪いずる≫彩雲」の五年前になります。

　六種の民が十の国を治める世界。ルクスという魔法のような力で身を護る世界。
　人種樹〈エルミ〉の民の国、ウラノス王国の内務大司長だった父は、謀反の罪を王に掛けられ殺された。十歳のアムルは政治犯としてエルドニア牢獄に入れられる。
　その牢獄で、かつて父が冤罪を着せて収監したボルグたちと出会い、アムルは世界を学んだ。
　ルクスの安定しない13歳で自らの意識を潜り、人が到達し難いルクスの河にまで到達する。
　成長著しいアムルに、生きる道は一つしかないとボルグたちは教え、アムル命を賭しては決行した。
　自由になったアムルは、自らの居場所を求めて旅に出る。
　やがて、彼は人種妖エルグの国で一人の少女と出会った。

　ラルク王国の導きの光、極星と呼ばれた少年の物語です。