5話 小さな町
いつもありがとうございます
ただ街を中継するというだけではない。そこで彼は、すこしだけ依頼を受けてお金を得てそして食料も買っておくと言うことだった。
今回は、彼一人で依頼を受けるということみたいだ。ギルドには不思議な仕組みがあって登録していればどこのギルドでも同じ登録情報を見ることができるらしい。こことは違う別の国に行ってもギルドはほぼ共通化されているみたいだ。
私は、彼に頼まれた食料を買いに行った。彼からは金貨を渡されていた。いろいろな金貨があるというので不安だったけどそんなに心配する必要はなかった。
そして夜彼は、戻ってきた。
「お疲れ様です」
「買い物は大丈夫だった」
彼はそう聞いてきた。
「これで大丈夫だよね」
私は、買ってきた食材と保存食を見せた。
「ありがとう」
そしてここで休むこととなった。比較的小さな街なので人は少ないけども馬車などが多く存在している。また今日行った市場は非常に多くの人がいた。そして、ずっと騒がしかったので私にはあまり向いていないと思う。
そうして、夜は明け朝になる。早い時間から彼は準備をしていたらしく私が起きる頃にはホトンと準備が終わっていた。そして、私もすぐに準備を終わらし馬車に乗った。馬車の上にあった荷物が少し増えてあった物が消えたりしていた。
そして、変わらない風景ではなく整備された道をずっと走っていた。なので、ガタガタと揺れるあの独特な感覚はなかった。しかしながら、回りは木で囲まれていた。
「あの町で休めましたか」
「はい」
「また暫く馬車で移動するからもし気分が悪くなったらいえよ」
「はい、分かりました」
お昼ご飯を食べることなく日が沈み始めた。そこで今日は休むこととなった。今日はそこまで危ない場所ではないということらしいので彼は、のんきに水を飲んでいた。しかしながら、ここから先は森林となっており前泊まった場所と比較にならないほど危ないということらしい。
なので、今回は早朝に出発するということで先に寝ていた。彼が一人で起きていた。彼は夜空を眺めていた。
「ミリアさんも今日は早く寝た方がいい」
「分かったわ」
私は荷台で彼を見ていた。彼は、ずっと夜空を眺めてそして目の下にキラリと光る物が見えた。今私が彼に話してもいいような状況ではなかったので私はそのまま寝た。朝起きると、彼の顔が目の前にあった。
「おっ、おはようございます」
「おはよう」
「どうしたんですか」
「いや、君の寝顔が非常にかわいくてねつい見とれてしまったよ」
「そうですか」
私は、感情を隠しながら冷静に答えた。
読んでいただきありがとうございました。
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