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第201話8-25守る者その三

女神エルハイミにさらわれた姉のフェンリルを取り戻す為にソウマは立ち上がる。

この世界の女神に背くその行為は果たして姉のフェンリルを取り戻せるのか?

苦難の道のりを今、少年は歩き出す。

そんな熱い姉弟(師弟)の物語です。


ああっ! この私の胸もですわぁ!!(エマージェリア談)


 僕たちはラファールを足止めしているソーシャさんを残し先を急いでいた。



 「とうとう次は三人目だね、この調子ならエルハイミねーちゃんのいる『女神の間』までたどり着けそうだ」


 「でも油断は禁物よ? エマも変な事ばかり考えてないで急ぐわよ!」


 「わ、私は変なこと考えていませんわぁ!」


 「どうだかねぇ。エマって意外とむっつりスケベっぽいし」


 「なっ!!」


 僕は前を急ぎながらみんなに語り掛けるとセキさんから戒められた。

 確かにまだ後二人もいる。

 僕は気を引き締めアイミが開ける扉の中へと駆け込んだ。




 『騒がしいと思ったらこんな所へ人間? 女神様からは何も言われていないのに、一体どう言う事かしら?』



 その部屋に入ると大きなソファーに体を預け、けだるそうにしたやたらと胸の大きな女の人がいた。


 ウリールやラファールと同じく白銀の四枚の羽根を持ち青味がかった銀色の長い髪の毛を体にまとわりつかせ、切れ長な目でこちらを見る。

 ちょっとシェルさんを思わせるような感じの凄い美人で、セキさんにも負けないくらい胸が大きい。



 「え、えーと、こんにちわ。あの、訳あってエルハイミねーちゃんに会いたいのですけど、通してもらえます?」


 『あら、ずいぶんと礼儀正しい子ね? 好きよそういう子。でもね僕、ここは通せないの。女神様のお許しがなければ通してはいけない決まりなのよ』


 「そこを何とかできないでしょうか?」


 『ごめねぇ、それは出来ないのよ。それをしてしまうとこの私、ガリウルが女神様にお仕置きされちゃうのよぉ』



 言いながらその女性、ガリウルと名乗った人は立ち上がる。

 背丈はセキさんより少し高い。

 そして背中の羽根をばっと開いて僕たちに向かって言う。



 『悪い事は言わないわ、帰りなさい。今ならまだ間に合うわよ?』


 「どうしてもだめですか……」


 『だめね』



 話し合いで何とかならないかと思ったけどやっぱり無理か。




 「ならば力ずくでも通してもらいましょうか?」



 ばっ!



 セキさんはそう言っていきなりガリウルへと飛び込んでいく。


 『ふう、仕方ない。同じ女性だという事に後悔するのね』


 そう言いながらガリウルはセキさんに向かって手を向ける。

 するとセキさんが飛び込むのをやめて大きく飛びさがった。



 「なっ、何したの!? うわぁ、こ、これはっ!!」


 「なっ!? セ、セキの胸がですわ!!」



 飛び退いたセキさんの胸がやたらと膨れている。

 それは更にどんどん大きくなってとうとう着ていた服がはじけ飛ぶほどになってしまった!



 びりびりびりっ!



 「な、なにこれぇっ!? 胸が大きくなっていく!?」


 『私は女性に関する能力を司るのよ、女性が女性として健やかに過ごす事を願うわ』


 そう言ってセキさんを見ながら笑う。


 

 『ふふふふ、それだけ大きく成れば動けないでしょう? さあ諦めて大人しく帰るのね』



 「くっ、胸がどんどん大きくなってもう手で押さえられない!!」


 「セキっ! なんて羨ましいのですの!?」


 「とは言え、こいつを倒さないと先に進めない! 退きなっ!!」



 セキさんはどんどん膨れてしまう胸を手で押さえても更に大きくなってゆき既に両手で押さえきれない程になっている。

 エマ―ジェリアさんがそんなセキさんを心配しているとミーニャはセキさんの代わりにガリウルに飛び込む。


 しかしガリウルは慌てずミーニャに手を向けるとミーニャも慌てて飛び退く。



 「くっ! お、お尻が!!」


 『うふふふふ、もの凄く安産型にしてあげる』



 ミーニャは飛び退いたその場にいきなり尻もちをつき、動きを止める。

 そして驚いた事にミーニャのお尻がどんどん大きくなっていき、とうとう着込んでいた水着のような皮の服がはじけ飛ぶ。



 「きゃぁっ! ちょ、ちょっとソウマ君見ちゃだめ! 恥ずかしいっ!!」


 「でもミーニャのお尻が姉さんを越えどんどん大きくなっていくよっ!」


 「だから見るなぁっ! こんな事でお尻が大きくなるなんて嫌ぁーっ!!」


 

 涙目になっているミーニャ。

 しかしそのお尻はどんどん大きくなって行き座り込んだが最後、もう立ち上がれないくらいに大きくなっている。

 そしてそれはセキさんも同じ事でその胸はまだまだ大きくなってとうとう床にまで達してしまった。



 「うわぁ、お母さんやお母様よりおっきい!」


 「いや、タルメシアナちゃんあれは大きいってもんじゃないよ? ほとんど肉塊になっているよ!」


 セキさんもミーニャも胸もお尻も大きくなってしまい、身動きが取れなくなっている。


 しかし、それなら僕が!



 「もう止めてください、こんな事したらセキさんたちがかわいそうじゃないですか!」


 『あら? 女性は子孫を残す為にその体を豊満にした方が良いのよ? 胸を大きくして子供にお乳を与え、お尻が大きく成れば子供を産むのも安産になる。良い事づくめでしょ?』



 そう言いながらガリウルは笑う。



 やっぱりダメだ、この人もここを通してはくれない。

 僕はショートソードを引き抜き構えるとその僕の前にエマ―ジェリアさんがすいっと出る。


 「確かに女性は子孫を残す為に豊満である事は良い事ですわ。でもモノには限度と言うものがありますわ!!」


 言いながらエマ―ジェリアさんは瞳を金色にして魔力を高める。

 何故だろう、何時もよりその魔力が大きく膨れ上がる。



 「こんなので女性が幸せになれるはずはありませんわ!!」



 『何この娘? ああ、それだけ貧相だから子作りには向いていないって事ね? ふう、これじゃぁなびく男なんていないでしょうに、可愛そう』



 「誰が貧相ですのぉっ!!」



 どんっ!



 エマ―ジェリアさんの魔力がさらに高まる。

 一体どう言う事っ!?



 『ならあなたも大きくしてあげる、潜在能力を高め、女としての魅力を伸ばすがいい!』


 「えっ!?」



 そう言ってガリウルはエマ―ジェリアさんに手を向ける。

 一瞬嬉しそうにするエマ―ジェリアさん。

 でも、このままではエマ―ジェリアさんも胸が大きくなって動けなくなる!?


 僕が慌ててエマ―ジェリアさんの胸を見ると、あの胸がもごもごと動き出している!?



 「そんな、エマ―ジェリアさんの胸が! 大きくなっちゃうっ!」


 「そこっ! なんか言い方が引っかかりますわ! って、しまったですわぁっ!!」


 『ほーっほっほっほっほっ、さあ巨乳になりなさい、あなたもね!!』



 エマ―ジェリアさんは自分の胸を押さえる。





 しかしその胸はもごもごとうごめきながら服を持ち上げ始めるのだった!! 


面白かったらブックマークや評価、ご意見ご感想をよろしくお願い致します。

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どうぞ、日本海のような広いお心と生暖かい目で見ていただけますと助かります。


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― 新着の感想 ―
[一言] >お尻はどんどん大きくなって行き座り込んだが最後、もう立ち上がれないくらいに大きくなっている。 >そしてそれはセキさんも同じ事でその胸はまだまだ大きくなってとうとう床にまで達してしまった。 …
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